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農業経営がピンチの時に考えるべきこと4つ〈キャッシュフローをどう改善するか〉

農業について
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「農家になりたいけど……うまくいかなかったらどうしよう……」

「うまくいかない時は、どうすべきなんだろう……」

と、農業を始める前から悩む必要はないかもしれませんが…

離農も考えないといけないくらい、特にキャッシュフローがヤバくなった時に、どのような対処法があるのかは知っておくと多少気は楽になるかもしれません。

ということで今回は、

「農業経営がピンチの時に考えるべきこと4つ」

というテーマで、農家の僕ナス男が紹介します。

これから就農される方や、農業に興味のある方はぜひ読んで下さい。

①栽培や販路を見直す

農業経営がうまくいかない時に一番初めにすべきことは、もちろん栽培や販路を見直すことです。

毎年かならずやるべきことではありますが、うまくいかない時はより深く根本的に見直す必要があります。

  • 作物や定植時期
  • 販路や栽培方法
  • 経費や労働時間

などでしょう。

パソコンの画面と手に持つ資料を見比べる男性

僕も今はJA出荷しかしていませんが、どうしても現金が足りなくて困る時は、JA以外の選択肢も考慮に入れるでしょう。

僕の作型や地域ではJA出荷が効率がいいと思っていますが、多少効率が悪くてもなりふり構っていられない状況もあり得ますからね。

②融資を追加で受ける

2つめは、(追加の)融資を受けることです。

やはりまとまったお金を短期間で得るには、金融機関で運転資金を借りるのが手っ取り早いかなと思います。

運転資金で一時を凌いでいる間に、栽培戦略の見直しや対策を打てます。

給付金10万円用のアイキャッチ

「借金が増えるのは嫌だ!」

「無借金経営にこだわりがある!」

という方もいるかと思いますが、ピンチの時は思考を変えないと生き残れません。

借金が増えたら終わりではなく、キャッシュが足りず回らなくなったら終わりなのです。

僕も先日、追加の融資を受けました。運転資金で300万円ほどです。
正直融資を受けなくても払えないことはなかったのですが、経費爆上がり先行き不透明の今の状況では、絶対に大丈夫という自信が持てなかったからです。

転ばぬ先の杖のような融資で、使わずに返すのであればそれでもいいと思っています。

精神的にはだいぶ楽になり、お金が心配で夜寝られなくなるということも減ります。

農業をあきらめたくないのであれば、融資を受けることは選択肢としてはあって当然です。

③副業する

3つ目は副業で収入を得ることです。

「すぐにキャッシュが欲しい、けど売る農作物がない!」

そんな時は、農業以外でお金を稼ぐこともぶっちゃけありです。

夜のバイトは疲れて翌日の農業に支障が出やすいのでおススメはしませんが、生き残るためならやるしかありません。

先輩農家も空いた時間にアルバイトをして、就農~数年間を耐えていたようです。

詳しくはこちらの記事で。

現在であれば、ブログやYouTubeなども副業になり得ます。

ただし、これらは収入源として育つまでに時間がかかるます。

収穫まで時間のかかる果樹を育てるような、長い目で見た戦略が必要でしょう。

よほどの才能や特殊な経験がないなら、短期間ににまとまったお金が必要であれば、ブログやYouTubeは当てにしてはいけません。

来月~半年というような短い期間でお金が必要な場合は、やはり時間労働で時給を得る方がいいでしょう。

④離農する

最後の選択肢として、あえて離農すること否定しません

  • 「何言ってるんだ!辞めたら終わりだろ!」
  • 「お前もそのためにブログを書いてるんじゃないのか!」

というお叱りの声が聞こえてきそうですが……

どうしても事態が好転するイメージが湧かないのであれば、ダメージが増える前に撤退することも経営者としては大事かなと思います。

今日も残業が確定した社畜牛

僕の近くの親元就農した農家の後輩も、今年離農する予定だそうです。(近くの企業に就職予定)

農地も農機も労働力(親)もある状態でスタートしましたが、それでも離農せざるを得ないのかと、衝撃を受けました。

そのくらい今の農業を取り巻く状況は厳しいので、ゼロから始めようとしている新規就農の方なら一層難易度は高いと思います。

怒られるかもしれませんが……離農することは逃げではなく、勇気ある撤退と考えてもいいのではないでしょうか!

農業よりリスクも少なくて稼げる仕事はいっぱいありますし、若いほどリスタートが利きやすいです。

補助金を借りないという選択

離農を決断する時にネックになるのが、制約付きの補助金です。

個人的には、借りられる補助金はありがたく借りるべきだという立場ですが……

「〇年以内で離農したら返済!」などの制約がある補助金もあり、注意が必要です。

価格や経費がどうなるかが分からない情勢では、将来の傷口を広げないために安易に補助金を受けないことも賢い選択でしょう。

まとめ:離農することは逃げではない

今回は、

「農業経営がピンチになった時に考えるべきこと4つ〈キャッシュフローをどう改善するか〉」

について書きました。

農業経営がピンチの時に考えるべきこと4つ

①栽培や販路を見直す

②追加で融資を受ける

③副業する

④離農する

「俺がこの家の農業を守る!」

と意気込んでナス栽培を始めたわけですが、最近は情勢が厳しい農業に固執しなくてもいいような気にもなります。

仕事として選んだ農業を頑張るのは当然ですが、長い人生を楽しむための手段の一つでもあるなあと思うようになりました。

一度農業から離れて俯瞰してみれば、何か新しい発見があるかもしれません。

やり直したければ農業に戻ればいいですし、他の仕事の方が稼げて自分に向いているのであればそっちに移ればいいですし。

明日があるさ

明日は我が身でもある現状。

いざとなったら、僕もこのブログを閉じて農業から逃げます!!!!
そうならないように、まずはナス栽培を頑張るんですけどね!

最後まで読んでいただきありがとうございました。