どうもナス男です!
ブラック企業を一年で辞めて、今は愛知県でナス農家をしています。
![](http://otikoborenouka.com/wp-content/plugins/a3-lazy-load/assets/images/lazy_placeholder.gif)
今回は西田英喜さんの著書、
「農で1200万」
で参考になったことを、同じく農業で生計を立てている私ナス男が紹介します。
新規就農の方や農業に興味のある方はぜひ読んでください!
農で1200万
本書の著者である西田さんは石川県で就農し、自称「日本一小さい農家」として
野菜栽培から加工や販売まで手掛ける6次産業をされています。
作物や栽培方法が違っても、参考になることはたくさんあると思います!
僕はナスの慣行栽培で一次産業のみしてますが、なるほどと思うことがたくさんありました。
全てはここでは紹介できませんので、少しでも気になったら手に取ってみてください!
高い利益率を生み出す理由は「スモールメリット」
売上1200万、そして利益が600万という数字は考えられないです。
利益率にして50%!
![驚いている人のイラスト(棒人間)](http://4.bp.blogspot.com/-WOvX4GkiSEo/U1T3wVr3ovI/AAAAAAAAfWg/RpbQYAHDo2Y/s180-c/figure_shock.png)
慣行栽培の野菜ならおよそ30%、よくても40%あるかないかです。
なので、利益率50%なんて常識では考えられないとんでもなく高い利益率です!
どうですか、皆さん!
興味が湧いてきましたよね!?
![耳に手を当ている男性のイラスト](http://2.bp.blogspot.com/-dbgEookExUQ/VUIHRIJngGI/AAAAAAAAtKc/LqF7FQ9th6g/s180-c/mimi_sumasu_man.png)
それでは、どうしてそこまで高い利益率を出せるのか。
西田さんの農業の特徴は、「スモールメリット」を活かしきる農業経営です。
スケールメリットの対義語として、西田さんが造られたそうです。
スケールメリット…大量に資材を注文して効率化を図り、品目を絞って大量に生産、販売すること。経済性や効率化が良くなる。
言ってしまえば、スケールメリットは経済的で現代的な慣行農業をを表す言葉でもあります。
対してスモールメリットはその逆の意味ですから、
スモールメリット…少量の野菜を、こだわった栽培で、小回りの利く販売をすること。
と定義できるかと思います。
効率や経済性を追求する現代の農業からは逆行しているようにも感じますが、
西田さんの農業を語る上では欠かせない、重要なキーワードです。
僕が考えるスモールメリットは3つあります!
順番に解説します。
スモールメリット①機械設備投資が少額で良くなる
大量生産が前提となるスケールメリットでは、大型機械や高額な設備がどうしても必要になり、機械設備投資が多くなりがちです。
しかし、スモールメリットは機械設備をかなり少なくできます!
西田さんは143万円しか初期の機械設備投資にかけてないそうです!
(メインの機械は、ネットで買った中古の耕運機3万!)
現代の農業は、とにかく機械設備投資の経費が農業経営を圧迫しています。
トラクターは何百万は当たり前、4ケタ万円の機械もざらにありますからね…
![Rapeseeds, Field, Tractor, Nature, Harvest](https://cdn.pixabay.com/photo/2020/03/07/17/16/rapeseeds-4910374_960_720.jpg)
その初期の機械設備投資を少なく出来るのは、スモールメリットを存分に活かした西田さんの工夫だと思います。
スモールメリット②リスク分散できる
1,2品目に絞った大量生産だと、効率的に大量の野菜を生産できる一方で、様々なリスクも隣り合わせにあります。
- 天候不順
- 自信や台風などの災害
- 豊作による価格暴落
- 風評被害など
農業は影響が出そうな外部の要因が多すぎて、ギャンブル的要素がどうしても潜んでいます。
栽培が順調に進んだとしても、赤字になることもあるんです!
![自然災害の心配をする野菜農家のイラスト](https://4.bp.blogspot.com/-IXJyLnNJsGY/WMfCLAaeYVI/AAAAAAABClM/duK2l62DsncdSKw9ARbLMMqa4Xb9TXPLQCLcB/s180-c/nougyou_saigai_shinpai_yasai.png)
その点、少量多品目の栽培ではそのリスクは分散できます。
例えば一つの野菜が少々安くても他の野菜でカバーできますし、生育不良の野菜はその他の野菜で補充したりできます。
失敗しやすいとされる6次産業化も、ここまで規模が小さければ例え失敗したとしてもダメージはわずか!
リスク分散という観点では、スモールメリットを活かす栽培はとても強いです!
スモールメリット③小回りが利く、「かかりつけの農家」になれる
一人一人のお客さんのことを考えて野菜を考えたり、加工販売できるところが3つのメリットです。
「このお客さんには前回この野菜を入れたから、今回はこういう組み合わせにしよう!」
とか、
「喜んでもらえた野菜を、少し多めに入れよう!」
といった具合に、小回りの利く出荷が可能です。
小回りの利く栽培や出荷は、西田さんの目指す、
お客さんにとっての「かかりつけの農家」になれます。
![胸の位置でうちわを持つアイドルファンのイラスト](https://4.bp.blogspot.com/-83D1gVbDrmI/WsiR5pHaOhI/AAAAAAABLJQ/7aGJSfzmDwwhq2EB3PdilF_nm6Kzz7AvgCLcBGAs/s180-c/idol_fan_women_uchiwa_mune.png)
「この人から野菜を買いたい!頼りにできる!」
と思われたら、リピーターになってくれます!
かかりつけと聞けば、僕は正直医者くらいしか浮かびませんでしたが…
農業でも「かかりつけの農家」需要はどんどん高まっているんでしょうね!
ナス男のすごいと思ったポイント
僕のすごいなと思ったポイントは、
スモールメリットを活かす農業経営に徹していて、全くブレていないことです。
ここまで評判が評判を呼び、野菜セットもバンバン売れて、本まで出版していたら、
規模拡大は簡単でしょう。
![額の汗をお札で拭う人のイラスト](https://1.bp.blogspot.com/-1X0D8Xy3-H8/Xz6H4lVoNZI/AAAAAAABaqc/s-L4C7MNvccBh1e3w0rjRLuqnFhSuj9iACNcBGAsYHQ/s180-c/rmoney_rich_ase.png)
それをしないのは、
スケールメリットを追いかけるとスモールメリットがなくなってしまうことに気が付いているからだと思います。
なかなか売上を上げたい欲が勝ってできませんからねえ普通。
安直に規模拡大を目指さず、スモールメリットを活かしきるブレない経営!
![バランス感覚の良い人のイラスト(棒人間)](https://3.bp.blogspot.com/-LdFUIjm3Fk4/Wp93s6CTgLI/AAAAAAABKno/vkAw7ChEnj8bSxctyCm8_dlIIWpR6-fJACLcBGAs/s180-c/figure_balance_good.png)
どんな農業でも、ブレないことは大事ですよね!
まとめ
いかがでしたか?
今回は、
「農で1200万円!」
を読んで参考になったことを紹介しました。
新規就農の方や農業に興味のある方は、読んで損はないはずです。
![泣きながら本を読む人のイラスト(男性)](https://3.bp.blogspot.com/-BqeDx_SX0Zo/XFLYzne58pI/AAAAAAABRU0/J43_BDL7Qz4-Xgi9W2hRUj3N3CvXmt-bQCLcBGAs/s180-c/thumbnail_kandou_book_man.jpg)
紹介できていないこともたくさんありますので、続きは本書を買って読んで見てください!
また、西田さんのHPやブログもありますので、ぜひそちらにもアクセスして見てください!
西田さんのブログ「風来の畑日記」
これからもナス栽培や新規就農の方に向けたブログを頑張りナス🍆
最後まで読んでいただきありがとうございました。