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大小様々ある新規就農スクール。就農予定者は通うべきか否か。

農業について
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民間企業や団体が運営する「新規就農スクール」や「○○農業資格」なるものがあり、そのネット広告をしばしば見かけます。

農業に興味のある方は、「新規就農スクール」や「○○栽培資格」にも惹かれる方もいるでしょうが、果たしてその学校に通う必要があるかどうかは悩まれるところではないでしょうか。

ということで今回は、

大小様々ある新規就農スクール。就農予定者は通うべきか否か。

をテーマに、農家の私ナス男が解説します。

新規就農スクールに通わなくても農家にはなれる

結論から言うと、民間企業や団体が運営している「新規就農スクール」に通わなくても、農家になれます。

個人が就農して農家と見なされる要件はこちら。

Microsoft PowerPoint – kojin (maff.go.jp)

  • 就労日数150日の計画
  • 農地の確保(原則として、50a以上)
  • 農業委員会の許可

これらが主な農家の要件なので、民間の就農スクールや栽培資格は、地域で農業をやるのに必須条件ではないのです。

昼間、庭に立つ男

もう一つ参考にしてほしい記事がこちらです。

Vol.14 肥育・コメ農家が「新規就農学校」問題を語る【農家の本音 ○○(問題)を語る】 | AGRI FACT

上の記事の内容に、私も激しく同意しましたので、ぜひ目を通してください。

ただ勘違いしてほしくないのは、私は親元就農であり、このような新規就農スクールを全て裏側まで知っているわけではありません。

「全部だめ!通う価値なし!」

なんて断定するつもりはありません。

その方にとって価値があったのであれば、それはそれでいい講習ですし、

将来何倍もの利益になって還元されるような素晴らしい講習ならば、受けておいて損はないでしょう。

しかし一見しただけで「絶対ぼったくりだわ。」というヤバい香りがプンプンする広告を見かけてしまうのも事実です。

以下で、私が就農の時に勉強した方法と、その時に培われたぼったくり農業スクールの見分け方をお伝えします。

ナス男の就農前の農業勉強履歴

かくいう私は、どのように本格的に親元就農するまでに農業の勉強をしていたかというと、大きく4つあります。

①農家での栽培研修

②社会人向けの農業大学校に1年通う

③農業本を買う

④家庭菜園をする

です。一つずつ説明していきます。

①農家での栽培研修

やっぱり一番ためになったのは、地域の農家での栽培研修ですね。

じいさんばあさんが小規模でやっていた農業を学んでも稼げないと思っていた私は、地域の農家に栽培を習いに行きました。

露地野菜で就農する時はキャベツ農家に、施設栽培に転換すると決めた時はナス農家に、それぞれ1~2年は研修しました。

やっぱり実際に汗水たらして栽培してみると、より身に染みて気づくことがあるというか。

Free Soil Tilling photo and picture

「○○の作物で稼ぐには、このくらいの規模で働かないといけないのか。」

「地域トップの農家は、こういった管理をしているのか。」

とか、現場でないと学べなかったことはたくさんありました。

だから正直、営農目的でないスクールや民間の資格を学んだところで、実際にその地域の農業で活かせるのかは疑問なんですよね。
オンラインでの学習なんかは特に、その地域の環境に合った栽培方法なのかどうか。研修以上に学べることはあるのか。良く調べた方がいいですね。

②社会人向けの農業大学校に約1年通う

農家での研修と並行して、社会人向けの農業大学校のプログラムにも週2で10か月通っていました。

「散々スクール批判しておいて、お前も通ってるじゃねえか!」

って批判が聞こえてきそうなので、言い訳させてください。

農業大学校とは県の管轄で、将来農業をするために学べる学校のこと。

同じような農業のプログラムは各県にあるはずなので、調べてみてください。

Free School Draw photo and picture

民間との大きな違いは、授業料は無料なこと!(教科書は有料。)

基本的な農業の知識が学べましたし、同じように就農を目指す県内の仲間もできたのが良かったです!
無料で基礎が学べる県のプログラム以上の価値が、安くないお金を払う民間の就農スクールや栽培資格にあるのでしょうか?

農業大学校との違いを、民間のスクールに質問してみたいところです。

③農業本を買う

3つ目は、農業本を買うです。

いろいろな農業本が世の中には出回っていますが、特におすすめなのが、「農業に転職!」です。

キラキラ系の農業本でなく、地に足ついた計画の重要性を教えてくれる本です。

農業に夢見る方にとっては、ある意味で辛い本かもしれません。
しかし確実に、自分があゆむであろう現実的な就農をイメージできるようになります。

2000円足らずでここまで参考になる本があるので、高額なスクールや栽培資格よりも、まずは「農業に転職!」を買って読んで見てください。

④家庭菜園してみる

4つ目は、自分の身銭で家庭菜園してみることです。

Free Plants Plant photo and picture

特に「自分の身銭で」というのがポイント!

自分が使える農地が少しでもあるなら、実験的にでも家庭菜園をして収支を計算することが役に立ちます。

おそらく、家庭菜園を始めてすぐに気づいてしまうはずです。

農業はある程度の面積と出荷量がないと稼ぐことすらできないことを。

就農したい人に知ってほしい、農業の残酷な現実3つ | 農業生き残りブログ (otikoborenouka.com)

そこで自分には農業は無理だと悟ったなら、引き返せばダメージは少なくて済みます。

身銭を切って野菜を栽培してみる、この重要な経験はスクールや栽培資格でなくてもできます。

まとめ

今回は、

大小様々ある新規就農スクール。就農予定者は通うべきか否か。

をテーマに書きました。

繰り返しになりますが、全ての新規就農スクールや民間の資格を否定する意図は毛頭ありません。

しかし就農~数年はお金がいくらあっても足りないと感じるくらい、資金面で苦労する方が多いので、

その時のためにお金を残しておくのも賢い選択だと思います。

就農~数年のお金不足を補う工夫6選 | 農業生き残りブログ (otikoborenouka.com)

農業経営が軌道に乗って営農ステージが上がる段階で新しい知識がほしいと思えるなら、それこそお金をかけて投資するべきだとも私は思います。

あくまでも零細農家のナス男個人の意見です。

しかし少しでも参考なったのであれば嬉しいです。

最後までお読みいただきありがとうございました。