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脱サラ→農業に逃げようとしているあなたへ。就農する前に捨てるべき思い込み5選

農業について
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「もうサラリーマンは嫌だ!田舎でのんびり暮らしたい!」

「農業でゆるーく生活できるだけ稼げればいいや!」

という理由で、脱サラや農業について検索していませんか?

疲れたサラリーマンのイラスト

どこか甘いイメージのある農業ですが……現実は全然甘くないんです!

ということで今回は、

「脱サラして農業に逃げようとしているあなたへ。就農する前に捨てるべき思い込み5選」

というテーマで、実際にサラリーマンを辞めて農業をしている僕ナス男が紹介します。

就農する前に捨てるべき思い込み5選

「脱サラして農業」というのは今も昔も人気があり、かくいう僕も検索した一人でした。

僕は甘々な考えで農業を始めてしまったので、初歩的で典型的な失敗も多くしてしまいました。

腰を落とし天を仰ぐ男性

脱サラして農業を考えている方や農業に興味のある方は、僕を反面教師として参考にしてほしいと思い、この記事を書いています。

今回紹介する、就農する前に捨てるべき思い込みは大きく5つあります。

順番に紹介します!

捨てるべき思い込み①農業=スローライフ

  • ストレスとは無縁の田舎暮らし
  • サラリーマンよりは稼げないかもしれないけど、ゆるく生活している
  • 好きな時に休める仕事

農業に対してこんなイメージはありませんか?

もしこのようなイメージを持っているなら、今すぐに捨てましょう!

田舎で農業=スローライフなんて、メディアが作った幻想です。

農業=スローライフで悠々自適!?テレビが作った幻想です! | 就農成り上がりブログ (otikoborenouka.com)

左うちわで農業をしている農家なんてほとんどいません!

僕は農繁期は毎日の出荷時間に追われ、日が暮れるまで管理作業をしないと仕事が回りません。

野菜を管理しているはずが、野菜に管理させられているような忙しさです!

のんびりゆとりのある農業が出来ている人がいるとするなら、よほどの金持ちか定年退職後に家庭菜園をしている方でしょう。

若い世代には、「農業=スローライフ」は幻想なのです。

捨てるべき思い込み②農業は誰でもできる仕事

農業は資格が要らず、要件を満たして農地が借りられれば誰でも農家になれます。

しかし誰でも農家になれるからといって、農業は誰でもできる仕事ではありません。

「脱サラして就農すること=農業で起業すること」なので、おのずと農家になれる人は限られます。

指示待ちタイプの方は、おそらく農業は続かないと思います。

少し話が逸れますが、典型的な指示待ちタイプだった僕はだいぶ苦労しました。

「自分で考えろ!」

そう言われ続けてパニックになり、心を病んでサラリーマンを辞めました。

もっと教えてくれたらいいのに、最低限のマニュアルくらいあれば違ったのに…
と何度も愚痴をこぼしました。

泣きながら歩く会社員のイラスト(男性)

だけど社会から逃げるように始めた農業は…自分で考えることばっかりでした。

栽培の基礎は、ある程度あって教えてもらえますが、畑やハウスにはクセがあり、全てをまねしたからと言って同じようにできるとは限りません。

栽培以外にも雇用管理や営業、販路などマニュアルから一歩先からは、自分で考えなければ生き残っていけない業界です。

農業は誰でもできるという思い込みは今すぐ捨てて、代わりに事業主になる覚悟と責任は必要になります。

農家は楽して稼げる!?サラリーマンと農家の比較! | 就農成り上がりブログ (otikoborenouka.com)

就農する前に捨てるべき思い込み③農業は楽して稼げる

この章で言いたいことは下の記事に書いてありますが…

声を大にして言いたいことは、儲けている農家はほんの一握りだということ!

たまに「楽して稼げる農業!」という広告や本がありますが……

そんなものはねえ!

農家は休めない?休むべきではない? | 就農成り上がりブログ (otikoborenouka.com)

だいたいそんな再現性のあるノウハウなら、農家皆が儲けているはずです。

良くてもローリスクミドルリターン、ハイリターンを得たいのならばそれなりのリスクを負わないと無理でしょう。少なくとも僕にはその方法は分かりません。

カジノのチップのイラスト

成功している農家の本は真に受けず、その行間にある苦労を読みましょう。

そして農業で儲けるのなら、ローリスクハイリターンの農業なんてないと覚悟を決めましょう。

就農する前に捨てるべき思い込み④小さく始める

研修したり、新しい作物を小さく試すことは大事ですが…

なんでもかんでもとにかく小さく始めるのがリスク回避にもいいという考えは農業では当てはまりにくいです。

いざ本格的に始める時は、適正な規模で始めないと利益が出にくいところが、農業の難しいところです。

まずは自分の人生設計から逆算して、目標や計画をしっかりと立てて適正な規模を設定する必要があります。

戦略・策略のイラスト(女性)

「いやいや、小さい規模で成功している農家だっているじゃねえか!」

と思われるかもしれませんが、それはその農家の適正な規模が小規模だったということ。

その農家は小さい農業が自分の生き方に合っているからであって、全ての方が当てはまるわけではありません。

つまり人によっては、いきなり銀行から何千万の融資を受けて始めることが正解ということもあります。

「借金=悪」のようなイメージの方も多いですが……

借金している農家がダメではなく、資金繰りがショートしている農業経営がダメなんです。

確かに、無借金経営をしている優秀な農家もいます。

しかし小さく始めたとしても、現金が回らなくなったらそこでゲームオーバーです。

小規模にこだわらず、自分の適正な規模を知ることから就農計画は始まるということは覚えておきましょう!

就農前に捨てるべき思い込み⑤JA出荷はダメ

個人で販路を確立している農家がメディアに取り上げられるので、JA出荷=利益が出ないというイメージがある方もいるかもしれません。

農業初心者でも産直ECやAmazonやフリマアプリでも野菜を売れる時代ですからね!

しかしJA出荷にもメリットはあり、始めからJA出荷を選択肢から外すのはもったいないです!

詳しくはこちらの記事で。

僕も個人で出荷したり、業者を変えたりして出荷先を工夫していた時がありましたが、今はJA出荷100%です。

もちろん個人で販路を確立した方が利益が出る場合も当然ありますので、一概には言えません。

しかし始めからJAを選択肢から外すのはすごくもったいないので、JA=ダメという思い込みは捨てましょう。

まとめ

今回は

「脱サラして農業に逃げようとしているあなたへ。就農する前に捨てるべき思い込み5選」

というテーマでしくじり農家の僕が紹介しました。

就農する前に捨てるべき思い込み5選

①農業=スローライフ

②農業は誰でもできる仕事

③農業は楽して稼げる

④小さく始める

⑤JA出荷はダメ

農業より簡単に稼げて、小さく始められる事業はたくさんあります。

動画配信のイラスト

本当にやりたいことが農業なのか、自分と対話を重ねてみてください。

以上、しくじり農家のナス男からのメッセージでした!

最後まで読んでいただきありがとうございました。