どうもナス男です。
ブラック企業を一年で辞めたのち、今は愛知県でナス農家をしています。
今回は
「農業で利益を出し続ける7つのルール③」
ということで、参考になったことを紹介します!
前回の書評はこちら
新規就農者や農業に興味がある方はぜひ読んでみてください!
販売に力を入れると、顧客は離れていく
販売に力を入れると、顧客は離れていく
農家でない方はびっくりするかもしれませんが、この言葉は真理で的を射ています。
「これからの農業は販売が大事!」
と新規就農者に対しての広告やセミナーなどをよく見かけます。
あるサイトでは
「売り方が8割!栽培は2割!」
とまで言っているところも…
販売が大事。
これは間違っていません。
販売先を決めてからの栽培戦略を立てないと農業は利益を上げられません。
しかし、農業で利益を出し続けるために一番大事なのは…
やっぱり栽培技術なんです!!!
栽培技術がしっかりしていないと、いい野菜も作れません。
毎年の天候不順に対応できるような技術が、経営の土台を作るんです。
断っておきたいのが、僕は直接販売している農家さんを否定しているわけではありません。
直接顔が見えるお客さんに、自分の作った野菜を買ってもらえるのはめちゃめちゃうれしいもんです!
ただし、新規就農者の方はそれを勘違いして、
- お客さんに手紙を書いたり、
- 出荷作業に追われたり、
- POPやHPなどの見せ方を工夫したり
に時間を取られすぎてしまうのが大問題です!
畑に出る時間が減れば、当然野菜の品質も悪くなります。
お客さんは離れていきます。
最初は応援のつもりで買ってくれていたお客さんは、だんだん品質が悪くなっていく野菜を見てどう思うでしょうか?
きっと離れていくと思います。
このようなケースは僕の地域でも多くて、農業を辞めることになってしまう人もいます。
安定出荷がブランドになる
個人で独立すると、とにかくやることが多くて日々忙殺されます!
- 確定申告、
- 雇用、
- 経営…
など、ここに書ききれないくらいのことを全て個人でやることになるのです。
結果一番大事な栽培管理に時間がかけられず、品質を落としてしまう方も多いです。
このブログでも何度か、「安定出荷がブランドになる」と書いています。
量の安定も大事ですが、品質の安定も同時に絶対必要です!
失敗する新規就農者は、品質の安定出荷を怠ってしまっています。
一番大事な栽培に時間をかけるために、個人の方はまずは販売組織に入ることを筆者は勧めています。
ぼくも同意見です。
「ふざけんな!オレは自分のブランド野菜を作るんだ!」
「有機栽培で、直接お客さんに届けたいんだ!」
と憧れを持っている新規就農者の方もいます。
気持ちは分かります。
僕もそう思って農業の世界に飛び込みましたから。
ただし、まずは利益を出し続けられないと農業とは呼べません。
販売やマーケティングも大事ですが、
まずはしっかりと栽培技術を付けたうえで、そこからの展開を考えればいいのではないでしょうか。
「とりあえずJAに入る。」でも間違っていないんです。
まとめ:生産物が雄弁に語る!
いかがでしたか?
まずは野菜の品質、量の安定出荷を目指して栽培技術をつけましょう。
見た目やマーケティングにこだわるのも大事ですが、それ以上にお客さんは品質を重視しています。
生産物の品質に、想いを全てを詰め込みましょう!
モノを言わない生産物ですが、雄弁に語ります。
必ず目にとめてくれるお客さんがつくはずです。
畑に出て、汗をかいたもん勝ち!
真っ当に利益を出し続けて、ぜひ一緒に農業を盛り上げましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
コメント