「手っ取り早く農業で稼ぐ近道はないの!?」
「先進農家にになるにはどうしたらいいの!?」
そんな農業の近道はありません!
近道みたいなものがあれば、農家はみんなお金持ちです。
でも、確実に実力がつく方法があります。
それは…
農業日記を書くことです!
ということで今回は、
「先進農家への近道!農業日記を書こう!」
というテーマで書いていきます。
新規就農の方や、農業に興味のある方はぜひ参考にしてください!
僕が考える農業日記を書くメリットは4つあります!
メリット①復習になる
日記のメリットは、読み返せて復習できることです!
人間は一度覚えた記憶も、時間の経過とともになくなってしまいます。
容量確保のために、脳内のデータを整理消去していく仕組みなんです。
「エビングハウスの忘却曲線」という有名なグラフがあります。
詳しくはこちらを参考にしてください。
1時間後には半分以上を忘れて、1か月後には約8割も内容を忘れています。
だから自分の脳内に記憶するより、他の媒体に記録するほうがよっぽど簡単で正確です。
過去の何月何日にどんな農作業をしたかなんて覚えてられないですよね?
たとえその日に重要な仕事や決断をしていたとしても、忘れてしまうんです。
農業の仕事はすぐに結果が分かるものはほとんどありません。
ほとんどの作物がそうです。
- 追肥
- 手入れ
- 温度管理
- 定植時期
結果が分かるのは早くて数日、だいたいは数か月かかります。
新しい試行錯誤をしたとしても、解答を記録していないと答え合わせができません!
その日に何を考えてどんな仕事をしたのか、農業日記を読み返せばその答え合わせができます。
定期的に、判断に迷った時に、農業日記を見返したり再び書いて記録しましょう。
そうすることで脳が重要なことなんだと認識して、記憶の定着率は高まっていきます。
メリット②過去との比較ができる
農業日記を書くことで、過去との比較ができます。
同じ時期の収量や生長具合を比較することで、
- その年はどういう気候状況だったか、
- どう作業したか、
- どう考えたか、
を比較することができます。
「ちょっと待ってよ!農業って毎年天候だったり、条件が違うじゃん!比較しても意味ないんじゃない?」
と思われる方もいるかもしれません。
確かに、農業は同じような一日でも、同じ日は一日もありません。
毎日微妙に環境条件は違いますし、毎年のように異常気象が起こるので一概にはマネは出来ません。
間違いなく意味はあります。
全く同じように前年を踏襲するような栽培ができなかったとしても、それを参考にして栽培方法や考え方を変えていくことができます。
常に未知の状況に対応するには、過去の経験から学んで自分の頭で推測、判断していくしかありません。
そのために日々の作業を農業日記に記録する必要があるんです。
「この時期は温度管理はこういうものでしょ。」
「今年も去年と一緒でいいっしょ!」
「去年は防除しなかったから、今年もしなくていけるっしょ!」
新規就農の方は、間違ってもこのような考えはしないように!
新規就農の方の場合は知識も経験もないので、ベテラン農家さんのように勘ピューターに頼ってはいけません!
アイディアを生む
農業日記を書くことは、日々の作業の記録の意味が大きいです。
記録して貯めていくことで、新しいアイディアが生まれやすくもなります。
残念ながら、農業の革新的なアイディアはそう簡単には生まれません。
革新的なアイディアが生まれるとしたら、日々の地道な記録の積み重ねで生まれます!
「メモの魔力」に関して、詳しく書いた記事がこちら。
なかなか著者の前田さんのようには実用的なアイディアをポンポン生み出すことは最初は出来ないでしょうが、農業日記を地道に書き続けることでその土台は出来ます。
マジメだと思われて、勝手にイメージアップする
農業日記を書き続けている姿を見て、周りから勝手にマジメだと思われてイメージアップします。
新規就農の方にとって、マジメなイメージは案外、いや、かなり重要!
ベテラン農家さんは、過去の経験からくる「ベテランの勘」で農業をしているので、
農業日記を書いている人はあまりいません。
懸命に農業日記を書いている新規就農の方を見ると、応援したくなるんでしょうか。
貴重な技術や経験を教えてくれたりします。
その情報を記録しておくことで、将来的に応用ができるようになるかもしれません。
先進農家さんへの視察の重要性について書いた記事はこちらです。
農業は復習が9割!
データを残しておくことで、勘に頼った農業(勘ピューター)からの脱却にもなります。
特に農業初心者は経験がないので、勘で判断すると散々な結果になりやすいです!
農業日記に書く内容
農業日記に書くことは
- 日付
- 気象、最高最低気温
- 仕事内容
- 病害虫の状況
- 何人で何時間したか
くらいをざっくりと記録しておきましょう!
どのように考えてその作業をしたか、思考の過程まで書くとさらに👍
例えば、
「去年に比べて収量が少ない。原因は、病害虫の発生だろう。」
とか、
「去年は水やり5分だったけど、今年は去年より雨の日が多いから4分にしとこう。」
といった具合に、前年と比較して自分の考えをまとめると、後で読み返した時に参考になるはずです。
何年後かに見返した時に、当時を思い返せるような日記になるようにしましょう。
ちなみに、僕の農業日記はこんな感じ!
「コーネルメソッドノート」に一日一ページ使って書き留めています。
3つのブロックに分かれているので、
- 時間軸
- 作業内容や作業時間、人数
- 考えたこと、反省
を整理して書き込みやすいので気に入っています。
農業日記を書く媒体
スマホやPCなどに日々の作業を記録するのもいいと思います!
デジタルの媒体に農業日記を書くメリットは、手軽に栽培の数値やデータを一元化して集められることだと思います。
一方、紙の媒体のメリットは、自由に書き込みができることでしょう。
どちらもメリットがあるので、自分合うやり方で農業日記を書き始めましょう。
ちなみに僕は、
日々の農業日記は紙に、具体的な数値やデータはPCに記録して使い分けています。
まとめ:効果はすぐには出ない
農業日記を書くことは有効ですが、勘違いしてほしくないことがあります。
農業日記を書いたからと言って、すぐには効果は出ません!
多くの作物は1年で1,2作なので、1週間や1か月程度記録したくらいでは成果は分かりません。
農業日記の目的は何年後かに見返すためです!
即効的に売上を上げる突貫工事ではなく、将来のためにコツコツ引き出しを増やすイメージ!
最低でも2,3年継続して農業日記を書き続ければ、積み重なったノートの分だけ必ず思考力がついているはずです!
まとめ:先進農家への近道!農業日記を書こう!
いかがでしたか?
今回は
「先進農家への第一歩!農業日記を書こう!」
というテーマについて書きました。
僕は地道に日記を書くことが、先進農家への第一歩だと信じています!
まずは簡単な内容からでもいいので、記録して習慣にしましょう。
僕は2013年から農業日記を書き始めて、今日まで30冊以上のノートを使いました。
ナス栽培を始めて2年目でトップクラスの反収を上げられたのも、農業日記を書き続けたからだと思っています。
ノートが貯まっていくのは単純に気持ちがいいもんですし、自信になります。
僕の場合、一日の終わりに農業日記を書くことがもう生活の一部になっています。
農業日記を書いてない夜はなんか不安で寝つけません。(笑)
なので、今日もこれから農業日記を書いて寝ナス🍆
みんなで農業日記を書いて、みんなで利益を出しましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
コメント