「農業をしたいんですけど、どうしたらいいか、どんな就農があるのか分かりません!誰か教えて下さい!」
という方へ。
今回は、
「農業を仕事にする方法5つ!どのような就農スタイルがあるのか」
というテーマで、農家の私ナス男が紹介します。
①新規就農
一つ目が、新規就農です。
家族や親戚に農家がいなくて、農地などの伝手がない方は新規で農業を始めることが多いですね。
- 農地
- 地域の関係
- 栽培技術
- 農機
新規就農は、こういった資産がほとんどない状態でのスタート。
資材は軒並み値上がりしている昨今では、難易度は高いです。
補助金などの活用の道もありますが、農業を始めるJPの調査では、それでも苦労が多いとの結果が出ていますね。
ただ自分で農業経営のタクトを振れるのは、ロマンはありますし、目指す価値はありますね!
脱サラして農家になるにはどうしたらいいの?新規就農までの4ステップを紹介します! | 農業生き残りブログ (otikoborenouka.com)
②親元就農
2つ目が、親元就農です。
親や親戚が農業をしており、その経営体に入る形で農業をします。
新規就農とは違って、
- 農地
- 地域の関係
- 栽培技術
- 農機
これらはある程度揃ってますし、農業の研修を外でしなくても農業ができます。
(外部での勉強もためにはなりますが)
ただ難易度は楽勝かと言われれば、そうとも限らず、その農家の状況次第ではあります。
決して楽勝な就農ではありません。親元就農独特の苦労もあります。
親元就農のデメリット。親元就農でも将来安泰ではない! | 農業生き残りブログ (otikoborenouka.com)
ちなみに私は親元就農です。
祖父母が農業をしていたので、その農地と機械を使って露地野菜農家としてスタートしました。
③第三者から農業経営を継承する
3つ目は、第三者から農業を継承することです。
「後継者はいないけど、農地は守ってほしい」という農家もいて、そのような農家とうまくマッチングできれば、この形の就農も選択肢になります。
しかし、伝手のない就農希望者にとっては、居抜きで農地や農機が利用できるという点では魅力があると思います。
農水省のサイトに、農業経営の継承事例が載っていますので、興味があればこちらも参考にして見てください。
血のつながりがない方との取り決めなので、契約書などを交わすことは必須!
④農業法人に就職
4つ目は、農業法人に就職することです。
つまり、農業系サラリーマンですね。
勤務体系はその法人の作型に依りますが……
給与は安定してもらえ、なおかつ栽培技術も学べるというのが、何よりのメリットでしょう。
借金して始める必要もなく、仕事の責任も個人では基本的には負わないので、農業法人に勤める前のリスクはほぼありません。
農業法人で数年間働いて、お金や栽培技術や地域の関係性を築いてから、独立する方もいます。
注意することとしては、
あまりにも自分のやりたい作物作型とかけ離れた農業法人や、ブラックな農業法人は避けた方がいいですね。
ブラック農家に気を付けろ!やりがい搾取の農業の闇 | 農業生き残りブログ (otikoborenouka.com)
(それはそれで勉強にはなりますが)
勤務条件等をよく調べて、自分の将来像を理解してくれる農業法人に、就職面接に行った方がいいです!
⑤農家と結婚する
最後に紹介したいのが、農家と結婚して農業をするという方法です。
「前時代的だ!セクハラだ!」
と女性の方は思われるかもしれませんが……
- 農地
- 栽培技術
- 地域とのつながり
- 農機
これらを自力で揃えることがまず何よりハードルが高いのです。
農業を始めるなら、知っておいて損はない新規就農者の最新の傾向 | 農業生き残りブログ (otikoborenouka.com)
性格も合って一緒に働けそうな農家が見つかるなら、スタート時点のハードルは低くできるはず。
(その後の結婚生活までうまくいくかは自分次第…!)
それに男性の後継者がいない農家も多く、男性が女性側の農家に入るという逆のケースもあります。
私の近所でも、男性側が女性の農家に婿入りして農業をしている方もいますからね。
なかなか儲かっていない農家も多い中で将来有望な農家と出会うことは確率的には相当低いですが、
そういう農家と出会えたのなら、それは幸運なことで運命なのかもしれませんね!
まとめ
自分がどの就農スタイルが合うのか、それは人それぞれです。
農業全体が厳しい情勢なので、どの就農スタイルも決して楽ではありませんが、
自分のやりたい農業の方向性は、最初に考えてみる価値はありますね。
この記事が少しでも参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。