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農業売上が安定する出荷法。~「ど素人集団の農業革命」から契約出荷を学ぶ~

書評
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「農家に興味はあるけど、農業は売上や経営が安定しないからいやだな~。」

こんな声をよく聞きます。

自然災害の被害にあった米農家のイラスト

これはその通りで、農業は作物の価格変動などで経営が安定しづらいのが難点でした。

でも価格を一定にできる出荷方法があります。

そのうちの一つが、「契約出荷」

契約書のイラスト

今回は契約出荷について、

「ど素人集団の農業革命」を参考にしながら、

実際に農家をしているナス男が現場感覚でのコツを紹介します。

儲かる農業 ど素人集団の農業革命

今回の記事を書くのに参考にしたのが、嶋崎秀樹さんの著書の

「儲かる農業 ど素人集団の農業革命」

です!

長野県の農業生産法人トップリバーを設立した方で、高原野菜の契約出荷をメインにした農業経営をされています。

農業の知識の幅を広げたい方、農業に興味のある方は読んで損はないでしょう!

全ては紹介できないので、詳しくはこちらの本を手に取って読んで見てください!

契約出荷とは?そのメリット

契約出荷とは、

  • 契約で決められた日に、
  • 決められた量の作物を、
  • 決められた一定の価格で、

出荷する出荷方法です。

そもそもか野菜の価格変動は何が原因で起こるのかというと、

天候や災害などで需要と供給のバランスが崩れることによって起こります。

スマートフォンでチャートを見る人のイラスト

価格が高い時は、農家は得をするので今回は置いておいて…。

もし野菜が少なくなって価格が跳ね上がってしまったときに、困るのは誰か?

もちろん、スーパーで買い物をする一般の消費者ももちろん困るんですが、

一番困るのは、外食産業に卸している会社や加工業者です。

二次下請けのイラスト

そういう業者は常に毎日のように決められた量を確保しないといけないわけですから、赤字を被ってでも確保しないといけません。

そういった業者に種を蒔く前から価格を決定して栽培することで、

確実な利益を得ることが出来て農業経営が安定するということです。

どんな年でも確保したい業者と、毎年の農産物売上を安定させたい農家。

お互いにメリットがある、ウィンウィンの出荷方法と言えるでしょう!

肩を組んでいる会社員のイラスト

契約出荷のデメリット

「契約出荷は売上が安定するのか!就農したらすぐに契約出荷にすれば儲かるじゃん!」

こんな感じで、契約出荷にはメリットがたくさんあって、農家全員その方がいいと思われる方もいるかもしれません。

でも、契約出荷にもデメリットはあります。

契約出荷は安定した出荷量が基本となりますが、

農業では安定した出荷量の確保が一番難しいんです

自然災害の心配をする野菜農家のイラスト

詳しくはこちらの記事で。

  • 天候、
  • 災害、
  • 人員確保

様々な要因が重なったとしても、契約なのでんでも守らないといけません。

契約出荷を成功させるコツ

ここからは、実際に農家をしている私ナス男の現場感覚も交えながら、契約出荷を成功させるコツをアドバイスします。

始めて1,2年のうちは、余裕を持った少な目な契約量にする

契約で決められた量の野菜を必ず出荷しなければいけない契約出荷は、農家さんにとっては負担にもなります。

特に就農したての方の場合、技術がまだ未熟で確実に収穫できる野菜を作れるか、量を確保できるかは難しい所です。

なので、まずは少なめの量から契約出荷するのをおすすめします。

「この契約量じゃあ物足りないなあ…」

と感じるくらいでいいと思います。

全ては確実に契約量を守るためです!

残りの収穫物は、JAや産直などのその他の出荷先に出荷しましょう。

始めは少なめの契約量を確実にこなしていって、技術が追いついてこれば徐々に契約量を増やしていく作戦がいいかと思います。

天気のせいにしない!

天候や災害などの外的要因に大きく影響する農業は、出荷量を安定させることがとても難しいんです…

ただし、不作を天気のせいにしていては契約出荷は成り立ちません。

自然災害の心配をする米農家のイラスト

悪天候続きの最悪な年だったとしても、契約を守るのは当たり前です。

収穫量を落とさないためには防除や管理作業を工夫して、乗り切るしかありません。

詳しくはこちらの記事で。

それでも、人間の力ではどうしようもない、愚痴りたくなるような天候が続くときもあります。

そういった最悪な条件の年すらも想定に入れて、契約量を決めましょう。

〇んでも契約を守るという覚悟を持つ

普通の出荷ならうまく栽培できなくて出荷量が少なくなったとしても、自分の売上も少なくなるだけです。

他人に迷惑はかけません。

でも契約出荷は違います。

決められた出荷量を守れないと、相手先に迷惑がかかります。

急いで謝る人のイラスト(男性)

契約を守れないと信用を落とし、次の契約にも支障が出るかもしれません。

人一倍畑やハウスの観察をしましょう!管理作業を念入りにしましょう!

もしそれでも契約した出荷量に届かないなら?

そんな時には他の農家さんから買ってでも出すしかありません!

当然赤字を被りますが、それでも契約は絶対に守りぬく覚悟が必要です。

まとめ

いかがでしたか?

今回は

「ど素人集団の農業革命」

を紹介しました。

売上の安定を享受できる代わりに、相応の責任を背負うのが契約出荷の特徴です。

メリットもあればデメリットもあります。

それをすべて理解して受け止めれば、売上も安定して順調に売上を伸ばす基盤ができます。

農業では、ど素人が固定概念で凝り固まったベテラン農家より結果を出すことはけっこうあるんです。

契約出荷をしている農家さんがいい例なのかもしれません。

一言断っておくと、僕は通常の出荷をしている農家さんをバカにしているわけではありません。

ちなみに僕は通常のJA出荷をしています。

JAは初心者の方にとっては、とても魅力的な出荷先です!

まずはJA出荷から始めてみるというのも、決して間違っていません。

詳しくはこちらの記事で。

農業に興味のある方や新規就農者の方は、いろいろな本や農家さんを参考にしましょう。

  • いろいろな作物、
  • 出荷形態、
  • 考え方

を自分の経営に取り入れて、自分の進むべき道を選びましょう。

最後まで読んでいただきありがとうございました。