どうもナス男です。
ブラック企業を一年で辞めたのち、今は愛知県でナス農家をしています。
今回は
「ブラック農家、農業法人に気をつけろ!」
という話をします。
働き方改革が進んで、ブラック企業はなくしていこうという風潮になりましたが、(それでも最近ですが)
農業でもブラックなところはあります。残念ながら。
農業に興味がある方はまずは研修をするかと思いますが、
こんなところには、絶対に行ってはダメです!
ぜひ参考にしてください!
長時間労働&残業代未払い
使用者(経営者)は原則として、1日に8時間、1週間に40時間を超えて労働させてはならない。ことになっています。(法定労働時間)
労働基準法では一日8時間以上の労働を禁止しています。
それ以上働かせるなら、残業代を払わなくてはいけません。
一般社会にも残業させまくり&残業代出ない会社はまだまだあるんですが、
農業にもあるんです!もうむちゃくちゃやってるところが!
そりゃあ忙しい時期はあります。
定植や収穫がピークの時期は、残業してでもその日に終わらせないといけない仕事もあります。
仕事が立て込むので、8時間働いても追いつかないくらいです。
それでも経営者は、なるべく就業時間内に終わらせる努力をしないといけないし、残業代は払うべきです。
休日なし
使用者は少なくとも毎週1日の休日か、4週間を通じて4日以上の休日を与えなければなりません。(法定休日)
農業は一般企業とはかなり違う、特殊な業界です。
シーズンに入ると、連休が取れないので週1の休みになってしまうこともあります。
その分オフシーズンに、まとまって休みを取れるように調整するのが普通なんですが…
それを平気で、ぶっ続けで働かせる農家もあります。
いくら忙しいからって、仕事が追いつかないからって、
研修生や従業員に残業、休日出勤を押し付けるのはお門違いです。
経営者とその家族で、徹夜してでもやればいいんです。
給料が最低自給を下回るほど安い
最低賃金法に基づき国が賃金の最低額を定め、使用者は、その最低賃金額以上の賃金を労働者に支払わなければなりません。
ただし、農業で儲けている人は本当に一握りです。
なので従業員に払える給料も低いかもしれませんが、
明らかに最低自給を割り込むような賃金しか払わないところもあります!
これはもう、
- 災害などで野菜を出荷できてないか
- 野菜が価格暴落してしまったのか
- 経営者がブラックなのか
いずれにしても、その農家はもう研修先としてふさわしくないです。
だってまともに給料も払えないなら、経営が破綻してますよね?
たとえ最悪なシーズンだったとしてもです。
そんなところで研修しても、儲かる農業を学ぶことはできません。
さっさと見切りをつけましょう。
ブラック農家に入ってしまったら
農業はいまだに古い考えの経営者が多いです。
研修生や従業員を「安い労働力」だと勘違いしている人もいます。
- 親方日の丸体質、
- どんぶり勘定、(白色申告)
- 下積み10年は当たり前、など…
そういう農家に限って、
「独立したら大変だぞ!こんなもんじゃないぞ!」
「野菜に対して責任を持て!」
「気合が足りない!」
という言い訳を十中八九するでしょう。
はっきり言って、お門違い甚だしいです。
それじゃあ、研修じゃなくてただのやりがい搾取です!!
将来独立するにしても、契約上はあくまでバイト、従業員です。
気合を押し付けて、仕事を精神論でやらせるのはもう時代遅れなんです。
もし間違ってブラック農家に入ってしまったら?
訴えてやればいいです。労基署にタレこみましょう!
農家としても、そんな農家は潰れてほしいです。
イメージダウンです。
中小企業、個人経営ほどブラックを超えて漆黒なところが多いのに…
労働基準監督署はなにやってるんですかね。
あ、取り締まるはずの労働基準監督署も、ブラック労働してるんでしたっけ(笑)
まとめ:憧れだけで農業に飛び込んではいけない!
いかがでしたか?
今回紹介したようなブラック農家は、一部だけです。
なので、僕としてはその農家だけを見て農業の現実に絶望しないでほしいんです。
こんな一部の農家にやりがいを搾取されて、農業の道をあきらめてしまう若い人がいることがものすごく残念でなりません。
対策としては、
- 憧れだけで、勢いで農業にとびこむのはやめましょう。
- まずは農家に電話して、労働条件を確認しましょう!
- ブラックな農家で働いても、儲かる農業は学べないので避けましょう!
このくらいでしょうか。
ただし独立して自分が経営者になれば、立場は変わります!
- 仕事が遅れれば自分で徹夜してでも何とかしないといけないし、
- 栽培に失敗すれば自分の給与がなくなるし、
- 全ての責任は自分が背負うことになるし、
自分で決めて農業経営を始めたなら、全て自己責任です。
農家はつらいよ…マジでつらいですよ…?
正しい農業の現実を見て受け入れられるなら、
農業が向いていると心から感じられるなら、
ぜひ一緒に農業を盛り上げましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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