「農家って、朝めちゃくちゃ早く畑で働いているイメージ!」
「農業を始めたいんだけど、早起きできなきゃダメ?オレ朝弱いんだけど?」
農業に興味のある方から、こんな声をよく耳にします。
ということで、今回は
「農家の朝は早いの!?」
というテーマでお話しします。
いきなり結論なんですが、
農家の朝は早いです!そしてめちゃ大事です!
「朝時間を制する者は、農業を制する!」くらい大事です。
バスケットボールにおけるリバウンドと同じくらい、農業は朝時間が重要なんです。
朝が弱い、早起きが出来ない人は農業は厳しいかもしれません…
朝時間を制する者は、農業を制する
農業において、朝の時間はめちゃくちゃ重要です!
僕がそう考える理由は3つ!
- 水やり、収穫など、午前中にすべき仕事が多いから!
- 朝の方が効率がいいから!
- 準備の時間
です。順に解説します。
収穫、水やりは朝がベスト!
野菜によってベストの収穫時間は異なりますが、
果実を食べる野菜「果菜類」ナスやトマトは朝収穫、朝採りが基本です。
朝に収穫した方が、
- 前日の養分が蓄えられているから、
- 作物が光合成している日中より、みずみずしいから
です。
こちらのサイトに、朝採りの詳しい解説が載っていました。
ぜひご覧ください。
また、ほとんど全ての野菜は出荷時間が日中までなので、早朝から収穫しないと間に合いません!
投光器を使って日が出る暗いうちから収穫している風景、テレビで見たことありますよね!?
収穫したての野菜を時間をかけずに食卓に届けるには、やはり早朝から収穫するしかありません。
水やりも朝がベストです!
植物は日の出から間もなく光合成を開始します。
水分が少ないと光合成は効率よくできませんので、朝のタイミングで水が必要です。
「昼からでも水やりすればいいじゃん!」と思うかもしれませんが、
夕方~夜に水分が残りすぎてしまうと、根っこを痛めてしまう原因になります。
プロの農家ならまずやりません。(夏の露地野菜は別。)
家庭菜園も同様、水やりは基本朝です。
特に夏の暑い日の場合、昼に水やりをすると水が熱くなっています。
温度の高い水分では、「煮えてしまう」ので当然根っこにはよくはありません。
水やりのつもりが、お湯やりになってしまいます…
朝時間は効率がいい
朝は農作業が捗るゴールデンタイムです!
- 交通量も少なく、
- 周りの雑音も少なく、
- 誰にも邪魔されない、
自分一人で集中できる時間です。
体感では、昼より1,5倍くらい効率が違います!
また、夏は暑さとも戦わないといけません。
日本全国連日35度を超える日が珍しくないので、日中はとても働けません!
涼しい時になるべく仕事を片付けておきたいと考えると、おのずと朝早く起きるという結論になります。
準備の時間が効率を高める
朝時間は日中の仕事の準備の時間でもあります。
その日一日の具体的な作業と流れを頭の中でイメージすることが、農作業の効率を高めます。
僕の場合、ハウスナスを栽培していて、パートさんを雇用しています。
パートさんが来るのは朝8時過ぎてからですが、
じゃあ8時に自分もハウスに来ればいいかというと、そんなわけもなく。
パートさんと同じ時間に出勤していたら、「予定外」に対応できずに効率の悪い一日になってしまいます。
農家の方は共感してくれると思いますが、農業はなかなか予定通りには進まないものなんです。
- すぐに防除しないといけない病害虫があるかもしれない
- パートさんの子どもが熱を出して休んでしまうかもしれない
といった感じで、とにかく予定外のことが毎日起こります。
予定外のことが起きたとしても、出荷時間や作業量は変えることができません。
予定外の出来事にも対処するために、朝の事前の準備が大事なんです。
例えば自分が早く来て収穫作業を始めていれば、パートさんが急に休みになっても出荷には間に合うでしょうし、
予定通り出勤してくれるなら、収穫はパートさんに任せて自分は管理作業に専念すればいいという感じ。
準備が出来ているからこそ、予定外にも対応ができます。
まとめ
いかがでしたか?
今回は
「農家の朝は早い!?朝時間を制する者は、農業を制する」
というテーマでお話ししました。
特にこれから農業を始める方、新規就農の方はとにかくやることが山のようにたくさんあります。
最初のうちは機械化効率化できないことも多く、その分朝早くから仕事をする必要があります。
「他の農家さんはだいたい7時ごろから働いているから、自分も7時でいいか。」
では甘すぎです!
そもそも、農業は自営業です。
勤務時間、就業時間は自分で決めること。
何年も農家をしている人と合わせることがまず間違いです。
他の農家は…とか関係ない!
僕も就農当初やナス栽培を始めた年は、とにかく日の出からハウスに行って仕事をしていました。
今年はキャベツ栽培はやめましたが、キャベツの定植時期には、日の出から夜ヘッドライトしてまで定植していました。
理由は単純で、そうしないと物理的に間に合わないからです。
最初にも述べましたが、朝が苦手な人は残念ながら農作業は向いていません。
利益を出し続ける農家を目指すのであれば、朝早く起きて人一倍働きましょう!
僕も早起き頑張ります!
最後まで読んでいただきありがとうございました。