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なるべく農薬を減らす!防除の鉄則

家庭菜園
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とにかく初期発見が大事!

どうもナス男です。

ブラック企業を一年で辞めたのち、愛知県でナス農家をしています。

今回は、

「なるべく農薬を減らすために必要な考え方」

について書いていきます。

  • 家庭菜園の方!
  • 新規就農の方!
  • 農業に興味がある方!

はぜひ参考にしてほしいです!

前回でも書きましたが、

僕は家庭菜園初心者の方は無農薬栽培はやめておいた方がいいと考えています。

詳しくはこちらで。

改めて断っておくと、僕は無農薬栽培を否定しているわけではありません。

ただまずは育てた野菜を収穫までして、成功体験を積んでほしいという理由です。

ヤバいと思ったら農薬は使った方がいいです!

その上で、「農薬を使わない」でなく、

「なるべく減らす防除の鉄則」

は存在します。

そしてこれは農業において基本中の基本の考えです。

ぜひ覚えてください。

それでは早速紹介します!

初期発生の段階で防除する

結論から言えば、「病害虫の初期の発生の時に防除する。

です!

ポツンと一か所、虫や病気の跡を見つけたその時に叩けるか!!!

虫眼鏡で観察をする男の子のイラスト

これが農薬を減らせるかどうかの最大のポイントなんです!

害虫の対処

「虫にちょっと食われているけど、もう少し湧いてきたら一網打尽にしてやろう!」

この考え、間違いです!そしてかなり危険です!

害虫は一匹見つけたら、その時点で100匹はいると思ってください!

見えてないか、隠れてるだけです。

家の中のゴキブリだってそうですよね?

たくさん湧いてしまってから、防除するのはなぜだめか。

それは生き残った個体に対して、同じ種類の農薬が効きにくくなっていくからです

害虫がたくさん出てしまうと、全滅させるのが難しく、どうしても生き残りが出てしまいます。

そいつらは使った農薬に対する抵抗性を持ってしまい、次に生まれる個体にも受け継がれていきます。

こうして徐々に抵抗性を獲得していき、農薬が効かなくなっていきます。

冷凍殺虫剤のイラスト

そうなったら、余計に農薬が必要になりますよね?

だから、初期発生のうちに全滅させるつもりで叩いておくことが大事なんです!

病気の対処

害虫は早めの対処が大事というのはイメージしやすいと思いますが、

病気は後手後手に回りやすいです。

なぜかというと、その病気っぽいのが何の病気か分かりにくいからです

「病気かな?ちょっと分からないから、しばらく様子をみよう。」

こうなってしまいがちです。

何の病気か分からなければ対処しようがありませんし、どの農薬が効くかも分かりません。

ですが、病気も初期の段階で対処しておくことが大事です。

人間に例えてみましょう。

人間ドックやお医者さんで早期に異常を発見できれば、確実に治療期間も短くなります。

たとえ手術になったとしても、入院期間や体の負担は少なくて済みますよね。

病気のお爺さんのイラスト

「ちょっと体の調子が悪いけど、しばらく放っておくか…」

こうした考えで病気が進行していき、ヤバいかも…と思ったころには一大事!

どちらの方がいいか、聞くまでもないです。

野菜の病気も人間と一緒、早期の発見が大事!

やっぱり観察が大事になってくる

初期の段階でしっかり防除、ここまでくどいくらいに言ってきました。

そして、その初期のタイミングを逃さないために!

やっぱり大事なのは「観察」することです。

虫眼鏡を持つ女の子のイラスト

ほんのちょっとの違い、異変にすぐに気づけるかどうか。

それができたら、農薬は確実に減らせます!

約2000本のナスの樹を管理している農家の僕でも、家庭菜園をしている方でも一緒なんです。

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僕もナス栽培をしていますが、なるべくなら農薬は使いたくないと思っています。


だってお金も手間もかかるし、消費者の方だってそれを望んでいますよね?


僕に限らず、全ての農家さんがそう考えています。

でも、

「防除しないとヤバい!」

って時がやっぱりあるんです。

例えば、こういううどんこ病とか…

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ヤバいと感じたら、もう迷わず農薬使っちゃいましょう!

ちゃんと野菜を収穫するために、野菜つくりの楽しさを知ってもらうために。

初期の段階での防除を強くお勧めします!

また、農薬について詳しく書かれたサイトがありますので、こちらもご覧ください!

最後まで読んでいただきありがとうございました。せーのっ!おつかれ~!

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