どうもナス男です。
ブラック企業を一年で辞めたのち、今は愛知県でナス農家をしています。
今回は
「どの時期に野菜を作れば儲かるか?」
について書いていきます。
高い時期を狙って予測することはできるのか。
これから農業を志す方には興味深い内容だと思います。
ぜひ読んでください。
結論:価格変動は誰にも分からない!
農業、露地野菜はとくに天気の影響を受けて、価格変動が激しいです。
キャベツなんかはとくにそう!
統計のサイトからの価格変動のグラフをまずは見てください。
GDFreakさんから引用させていただきました。
詳しくはこちらのサイトへ。
2018年の2月には1キロ約250円!
1玉なら300円以上です!
目玉が飛び出るほどの高値です!!!
この年は台風被害や寒波でした。
全国的にキャベツの出荷数が少なかったので、供給が需要に全く追いついていなかったのだろうと思います。
しかし1玉300円超える時もあれば、1玉50円くらいで潰したほうがいいという年もあります。
ちなみにキャベツは、最悪な年が2年連続で続いています。
暖冬で全国のキャベツは豊作になり、価格暴落…
じゃあ来年は価格は跳ね上がるかというと…
それは誰にも読めません!
- 気温や天候
- 台風などの災害
- 今回のコロナ禍のような予測不可能な情勢
など、全てを読み切って価格で勝ち続けることは絶対にできません。
価格変動な株価と同じようなもん。
誰一人未来の株価を当てることができないように、
野菜の価格変動も未来からタイムリープしてこない限り読めないんです。
「今年はこの時期に、この野菜が絶対もうかる!」
なんて吹聴している奴がいたら、100%詐欺です!
もしくはタイムリープしている奴!
読めたら農家は金持ちばっかです!
もしかしたら3年連続で値崩れもあり得るんです。
価格が「有利な」時期はある
価格の変動は読めません。
ですが、「有利な」価格がつきやすい時期は産地によってあります。
例えば愛知県産の冬キャベツは全国シェアの6割を占めています。
12月~2月の冬キャベツで言えば一大産地!
野菜のブランド価値を決める重要な要素、それは
味より、マーケティングよりも安定出荷です!
作る農家さんも多ければ、出荷量を当然多い。
なので高いレベルでの安定出荷が可能です。
まとまったロット数があれば、いい価格交渉ができます。
12月~2月は他の産地の冬キャベツより高い価格がつくのです。
まとめ:自分に合った作型、経営を模索する
いかがでしたか?
高値を狙って作ることは出来ません。
また、有利になりやすい時期はありますが、
必ずしもその作物をやればいいわけではありません。
結局のところ、
自分のスタイルに合った作型、経営を模索するしかないんです。
なかなかすぐに自分たちに合った作型を見つけ出すのは難しいですが、
最終的にブレない栽培技術がつけば、ブレない武器になります。
ブレずに武器を磨き続ければ、周りが不調の年にも安定した収穫量を上げられるかもしれません。
価格変動を追っかけて、コロコロ作物を変えている農家さんより、
長期で見れば着実に利益を上げられると思います。
何度でも声を大にして言いますが…
農業は儲けなきゃいけない!
もしあなたが農業を志すのなら。
利益が着実に出せる農業を目指して、一緒に頑張りましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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