どうもナス男です。
ブラック企業を一年で辞めたのち、今は愛知県でナス農家をしています。
今回は
「ナス栽培の失敗談」
について書いていきます。
もちろん誰しも失敗はあります。
だけどここで紹介するのは本当にしょうもないミスなんです…
もういっそのこと笑ってくれ!
単純なミスで売上減、冷汗が止まらなかった失敗談を3つ晒します。
1、暖房機温度設定のミス
冬場は最低温度を保つために暖房機を稼働させます。
その当時の最低気温は12度を下回らないように設定していたつもりですが、
ダイアルは16度になっていたんです…!
気づかずに1週間も、ガンガン重油を使ってました。
暖かい分、ナスの生長は良かったんです。
なんかナスが良く伸びるし、他の棟よりも成長が早いなあと。
そこでやっと気づいたんですけど、
ハウスの中は暖かいのに、冷汗が止まりませんでした(笑)
全くのムダかというとそういうわけではなかったんですが、
翌日の重油代の明細を見て落ち込んだのを覚えています。
②ナスの出荷し忘れ
僕の地域では、JAにナスを昼までには出荷に行かないといけないルールです。
ほぼ毎日出荷してるんで、もうルーティンになってるんですが…
その日だけはなぜか昼になったら、そのまま家に帰ってしまったんですね(笑)
気づいた時にはもう遅く、夜になってて…
収穫分が全部パーになりました!
300本くらいのナスを泣く泣く捨てることに…(´;ω;`)
まだ収穫ピーク前でこれでも少ない量だったので、なんとか正気を保てましたが、
もう絶対出荷忘れはしまいと固く決心した出来事でした。
③水の止め忘れ
ナス栽培では灌水がすごく重要で、
「何日おきに何分やる」
というように水量にも気を配ってます。
通常なら各棟5分ずつくらい灌水していますが、
一棟分のレバーを止めずに帰ってしまって丸々一日水出しっぱなし!
5分の灌水のつもりが、1440分も水やりしてしまいました…
気づいたのは次の日にハウスに来た時。
畝ごと水没していました。
何が起こったのかはじめは分からなかったんです。
結局一日では水が抜けず、その棟の収穫はできず。
収穫が一日できないくらいならまだ何とか挽回できますが、もし水没でナスが全滅してしまったら…
そう考えた時に真っ青になって、
「この世の終わりだ、もう今年は生活を切り詰めるしかない…」
と絶望してました。
結局影響はどうだったかというと、ナスの樹がちょっと徒長しただけで大きな影響は出ず。
九死に一生を得たような感じでした。
機械化自動化
「今の農業は機械で自動化できるでしょ?人間より機械にやらせればミスは0になるんじゃない?」
と思われる方もいると思います。
確かに今の農業は
- 温度湿度、
- 水分量、
- CO2濃度など
これらをパソコンで管理することができます!
詳しくはこちらの記事で。
データに基づいているので、人間の勘より正確です。
だけど、機械に丸ごと任せることはできないんですよね。
例えばホースが外れて、水がダダ洩れになることもあります。
停電したらそれらの機械は動かず、人間が管理するしかありません。
機械化自動化していくことは、今の農業のトレンドです。
それでも仮に休みの日でも一度はハウスに行って、
ちゃんと管理できているか正常に機械が動いているかをチェックする必要があるんです。
ただ今回の紹介したミスはとにかくしょうもないミスです!
機械化自動化以前の問題!
一つのミスで何十万、何百万と売上が吹っ飛ぶ世界。
そうなったとしても自営業なんで、給料は保証されません。
もっと危機感を持って、ちゃんと確認しないといけないと思いました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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