こんにちは、ナス男です!
ブラック企業を一年で辞めたのち、今は愛知県でナス農家をしています。
今回は
「プロの農家の、栽培技術の仕入れ先」
というテーマで書いていきます。
野菜の栽培方法や技術は世の中に腐るほど溢れています。
- ネット、
- ブログ、
- 本、
- YouTubeまで
その中から、プロの農家はどうやって最新の情報を仕入れているかを教えます!
農業初心者の方や、農業に興味のある方は是非読んでください。
プロの農家の、栽培技術の仕入れ先
結論から言えば、その地域の先進農家さんのところで教えてもらうのが一番です!
理由としては、
- その地域に適した、最先端の技術がある
- 試行錯誤もたくさんしていて、失敗もたくさんしている
からです。
そして学んだことを、まずはそのまんまとりいれることをおススメします。
いきなり自己流の工夫を加えてしまうと、肝心なところまで省いてしまうかもしれないからです。
学んだとおりに1年やってみて、そこから工夫改良をしていくのがいいと思います。
同じ産地でも畑やハウスにはそれぞれ特徴やクセが違いますので、最終的には自分で考えて技術をオリジナルにしていくことが大事です。
本やYouTubeで栽培技術を取り入れることはおススメできない
「本やYouTubeでも栽培の方法はたくさん載ってるよ?」
と思われる方もいるかもしれません。
たしかに本やYouTubeでも栽培方法は調べればたくさん出てきます。
しかし、これは僕はおすすめしません。
もう少し深くお話しすると、おすすめできない理由は2つあります。
自分の地域の気候や土の状態に合っているか
本やYouTubeでも栽培は学べますが、
それをいざ自分の地域でも同じような方法で栽培できるかと言えばそうではありません。
- 気候条件
- 風土、
- 作付け時期、
- 出荷方法
情報提供者と自分とではいろいろな条件が違うからです。
例えば北海道のトマト農家さんの技術を、愛知県のトマト栽培で真似したらどうでしょうか?
取り入れようとしても、おそらくうまくいかないことは分かりますよね?
条件が違えと内容をそのまんまマネて取り入れても、うまくいかない可能性もあるということです。
最先端ではない
農業は1年1作だとしても、常に栽培技術は進化しています。
どんどん新しい技術が生まれ、JAの部会でも各農家が試行錯誤しているからです。
なので僕がナス栽培を始めたのは3年前ですが、もうその時の栽培方法とは仕立て方や肥料配分などがかなり違います!
ナス栽培でも3,4年前の栽培の常識はもう古い!
なので、本の出版日やYouTubeのアップロード日もチェックしてください。
数年前の情報では、最新の技術ではないかもしれません。
農業大学校などの講習
本格的に農業を始める前に僕は農業大学校に1年間の講習を受けました。
ニューファーマーズ研修です。
そこでは主に各作物の栽培方法や肥料、土づくりなどを主に座学で学びました。
幅広く勉強できたので、農業に踏み出す第一歩としてはおススメです。
ただ、その知識が実際の現場で使えるかというと、これも△です。
なぜなら、農業大学校で学べるのは広く浅い知識だから!
農業の現場では、その作物に対する狭くても深い知識が必要不可欠です。
座学で基礎的なところはもちろん勉強になりますが、
そこから農業で生計を立てる技術となると、それはもう実際に現場で汗をかいて体で覚えるしかないと思います。
他の産地の農家さんのところに視察に行く
JAの部会に所属すると、年に1回は他産地に視察に行きます。
大産地の情勢や栽培方法に触れることが目的です。
前に記述した通り、気候や風土が違うところの栽培をそのまんま取り入れることは出来ないですが、
考え方を参考にすることはできます。
同じ作物の農家ならば、情報の加工処理は難しくないので簡単にできそうなものはすぐに試すことができます。
ただ前提として、他産地の農家さんは全ての情報を公開することはありません。
情報流出に特に気を付けているからです!
技術の他産地への流出は、めぐりめぐって産地間の競争にも影響が出てしまいます。
もしも補助金がたくさん出ている産地に、技術が流出してしまったら…
産地が崩壊するでしょう!
なので視察に行くときは、リスペクトと注意が必要になります。
まとめ:先進農家の現場から学ぶ
どうでしたか?
今回はプロの農家が実践する栽培技術の仕入れ方について解説しました。
やっぱりプロなら先進農家さんの現場から学ぶことが、一番最新で効果的な情報です。
もちろん栽培の基礎を学ぶことが目的であれば、本やYouTubeで学ぶことは多くあります。
家庭菜園の方であれば、そのまま取り入れても問題ないでしょう!
時間をかけず楽しく野菜を育てる目的ならば、むしろその方がいいかも?
それぞれに合った栽培技術の情報を取り入れて、自分で工夫してみてください!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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