どうもナス男です。
ブラック企業を一年で辞めたのち、今は愛知県でナス農家をしています。
今回は
「農業経営を天気のせいにするな!」
というテーマについて書いていきます。
以前に農業に興味のある方から、
「農業は天候が毎年違うから安定しないんじゃないですか?」
と聞かれました。
はい、その通りです!でもその考えは危険です!
毎年のように起こる天候不順に、対策できることは必ずあります。
その対策のいくつかを紹介します!
最悪の状況を想定して、事前にリスクをつぶしておく
- 天気が悪い日がが2週間続いたり、
- 台風が直撃したり、
- 逆に雨が全く降らない月もあったり、
たしかにきついんです…
こういったリスクはもう毎年のように来るものだと考えることが必要です!
リスクに先回りして備えておくことが大事です。
いわゆる「最悪の状況を想定すること」です。
- 水はけが悪い土地は排水対策をしたり、
- 病気が拡がりそうなら初期防除を徹底したり、
- 作物や時期を変えたりずらしたり
リスクを軽くすることは栽培を始める前からできることもあるんです。
ダメになっても大丈夫な量を余分に作る
余分に作るという対策は、主に契約出荷をされている農家さんに多いです。
契約出荷とは、ざっくりいえば
値段を年中一定にするかわりに、毎回の出荷量も決めた量を確実に出すという出荷方法です。
「え、じゃあ台風とかで出荷予定の野菜がダメになっちゃったらどうするの?」
その場合は契約にもよりますが、
最悪の場合、他から買ってでも出さないといけないこともあります!
契約を守るために、ダメになっても大丈夫な量を余分に作るということです。
契約栽培について、より深く書かれた本があります。
詳しくはこちらの記事で。
収入保険に入る
栽培や技術ではどうにもならない、天災などの被害に対しては、保険に入るというのも一つの手です。
最近農業では収入保険なるものができました。
頭金と毎年の掛け金を払えば、災害などで売上が落ちた時に5年平均で何割かを補填するという保険です。
詳しくはこちら
毎年の掛け金は若干高い印象…
ですが毎年のように異常気象が起きることを考えれば、検討の余地ありだと思います。
収穫直前に災害などで収入が0になった…そんな悲惨な話も耳にします。
自分の管理ミスならまだあきらめがつくかもしれませんが、自分の力ではどうしようもないことに備えておくのも経営判断です。
そもそも農業をやらない
新規就農の前に、そもそも農業をやらないという選択をもう一度考えないといけません。
農業は天候に大きく左右される。
この事実は農家でなくてもほとんどの方が知っていることです。
このリスクを知った上で農業を始めなければいけません。
作物や作型によっては食べていけないどころか、赤字になる可能性もあります。
本当にあなたのしたいことは農業でしょうか。
「好きなことで生きていく」だけなら、ユーチューバーになった方がよっぽどいいと思います!
youtubeとかの方が初期投資も格段に安いですし、よっぽど稼げると思います!
- 3K産業だし、
- 儲けている農家はほんの一握りだし、
- コスパ悪いし
ぶっちゃけ農業、おススメしません!(笑)
まとめ:農業の失敗を天気のせいにするな!
いかがでしたか?
毎年のように異常気象がどこかしらで起きていて、台風や水の災害も大型になって来ています。
愚痴りたくなる気持ちも分かりますし、僕も言いたくなることもあります。(笑)
今はナス栽培一本の経営ですが、キャベツも栽培していた去年までは本当に胃薬を飲まなきゃ寝つけない時期もありました。
暖冬、にくい!!!
それでも!
上手くいかないことを天気のせいにしてはダメ!
根本的な原因は他にあるかもしれないし、自分が改善できることは必ずあります。
全部天候のせいにしている人は思考停止しています。
これまでもこれからも、天候不順や災害、価格暴落は何度も起こります。
天気のせいにするのは簡単です。
だって雨が続いたり災害が来れば、自分だけではなく、周りの農家もほとんど売上が落ちますから。
でもそれを含めて農業なんですよね。
むしろ、
「みんなが思うように採れてない時こそ、農家の腕の見せ所!」
くらいの気概がある人が、安定して利益を出し続けています。
そういう気概のある方!
ぜひ農業をやりましょう!一緒に農業を盛り上げていきましょう!
僕もナス栽培、頑張りナス🍆
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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