「直売所の野菜って、新鮮だしうまいよね!」
「売り切れている農家さんもあるし、直売所で売ると儲かるんじゃね!?」
そう感じている方も多いかと思います。
ということで今回は、
「直売所で野菜を売るメリット!こういう人は産直に向いています!」
というテーマで、農家の僕ナス男が解説します!
これから就農される方、農業に興味のある方、直売所で売ることを検討している方、
ぜひ読んでください!
直売所のメリットは大きく3つあります!
早速紹介します。
①自分のブランドを作れる
一つ目は、自分のブランド野菜を作れることです。
これが一番なんじゃないかなと思います。
- 自分の名前
- 自分の農園のロゴ
- 自分の栽培へのこだわり
そういったものを詰め込んだ、個性のある野菜を売ることができます。
JAや市場に出荷すると品質基準が決まっていて、全て一緒に売られます。
他の人よりこだわっていい品質の野菜を作ったとしても、値段は他の人と一緒!
思うような価格で売れないこともけっこうあります。
例えば他の農家さんより高品質で糖度の高いトマトを、あなたが作っていたとしましょう。
他の農家さんより苦労して栽培して、糖度の高いトマトが作れたとしても、
JAや市場に出荷すると値段は一緒です。
普通のトマトよりおいしくてこだわって作っているという自信があるなら、直売所に売ってみてもいいと思います。
そして注目すべきは、直売所で人気のある農家さんは「名前買い」もされていること!
「○○さんのトマトが一番うまい!」
とか、
「✖✖農園のスイートコーンがあれば絶対買う!」
というように、直売所で買い物をしているお客さんは生産者のファンになってくれる人も多いです。
ファンが多い大人気生産者の方は、もう自分の野菜専用の棚まである人もいます!
そこまでファンの人が増えて認知されれば、やりがいありますよね!
②自分で価格を決められる
二つ目は、自分で価格を決められる、相場感覚がつかめることです。
JAに出荷すると、自分で野菜の価格は決められません。
全国の産地の情勢や、需要供給のバランスなどで価格は決まっていくので、
たとえこだわってつくっていたとしても、価格はみんなと一緒です!
直売所に売るなら、自分の野菜は自分で価格を決められます。
他の人よりこだわって栽培していて、付加価値がついているなら価格は高めに設定してもいいと思います。
あとは、相場感覚も身につきます。
「原価はこれくらいだから、最低このくらいの価格で売りたい。」
「ブランド価値を維持しながら売り切るにはこのくらい価格ならどうかな。」
といった感じで、自分の野菜の評価や、売り切るための相場などが感覚的に分かるようになります。
実際にお店に並べて売れ具合などをチェックしながら、価格を変えていくこともできます。
(あまり頻繁に価格をいじっていると、消費者も気づくのでやめた方がいいですが。)
こういった相場感覚をつかめることも大きなメリットかなと思います。
③販売やマーケティング、WEB関係の勉強になる
3つ目は、販売やマーケティング、WEB関係の勉強になることです。
直売所で個性を出して付加価値をアピールしたいのであれば、試行錯誤しながら売り方を考えていく必要があります。
- POPを作ったり、
- キャッチコピーを考えたり、
- 袋のデザインにこだわってみたり、
- HPやブログを作ってみたり、
なので直売所で試行錯誤しながら野菜を売り続けていれば、自然と販売やマーケティング、WEBの知識がつきます。
これらの知識はなかなかすごくて、他の農家さんにはない強みなんですよね!
JAに出荷しているということは、JAに販売、運搬マーケティングなどを委託しているということです。
JAなどに出荷しているだけでは、販売やマーケティング、WEBの知識はつきません。
これからの農業は、(JAに出荷するにしても)ただ栽培するだけではなく、いろいろな知識が必要になっています。
販売やマーケティング、WEB関係の知識を、実際に試行錯誤しながら学べるということは、普通の農家さんにはない経験値が得られるということです!
そう考えると、直売所に出品することが楽しくなってきますよね!?
まとめ、直売にチャレンジするのはアリ!
今回は直売所で売るメリットについて紹介しました。
農家さんの中には、出荷先を直売所1本に絞って生計を立てている方もいます。
トップの人は直売だけで売上何百、何千万という農家さんも!
ちなみに僕は、直売所で売っていたこともあるんですが、
2年くらい試行錯誤して、結果向いてなかったので撤退しました。(笑)
出荷方法や売り方は農家さんでそれぞれ違いますので、どの出荷先がいい悪いということはないです。
「産直は自分に向いているかも、とりあえず出品してみよう!」
と思ってもらえたら、ぜひ挑戦してみてください!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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