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農業の成功はお金の使い方で決まる!?農業を軌道に乗せるために重要な金銭感覚の話。

農業について
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「農業で稼いで一旗揚げてやる!」

「高級車に乗って儲かっている農家がいっぱいいるから、俺も目指してやる!」

こういうモチベーション高く、鼻息荒く就農した方が注意しなければならないこと。

それは、「金銭感覚」です!

額の汗をお札で拭う人のイラスト

就農して間もない頃は、とにかくお金のやりくりに苦労することも多く、

たとえ資本金がある程度あったとしても、お金はバンバン飛んでいきます!

金銭感覚がひどいと、離農のきっかけになってしまうこともあります!

ということで、今回は

「農業の成功はお金の使い方で決まる!?農業を軌道に乗せるために重要な、金銭感覚の話」

というテーマで、農家の僕ナス男の苦いお金の失敗経験も交えて解説します!

記事の内容

節制した生活が大事!

その儲けは自分の実力?それとも相場?

農業を軌道に乗せるコツ:節約して生活する

新規に就農してから農業を軌道に乗せるために必要なコツ。

それは、節約して生活することです。

「なんだ、そんなことかよ…」

と思われるかもしれませんが、就農して間もない頃は特に大事なことです!

サラリーマンとは違い、農業ではその週その月の売上が一気に通帳に入ってきます。

何十万単位で振り込みが続くこともあり、毎週毎月通帳の残高が増えていくのを見れば、一瞬舞い上がってしまいますが…

通帳を見て喜ぶ人のイラスト(男性)

冷静に考えれば、その売上から経費を引いたものが給与所得なので、手残りは半分以下になることがほとんどでしょう。

翌シーズンの経費分も取っておかないといけないので、就農一年目に贅沢できるお金はほとんど残らないと考えておいた方がいいです!

通帳を見て青ざめる人のイラスト(男性)

また就農する時の計画書では、一年の生活費は100万~120万と見積もったかもしれませんが、

120万を超えないレベル、もしくはそれ以下に生活費を切り詰めていくことをおススメします!

一度生活レベルを上げてしまうと、元の生活レベルに戻すのに相当なストレスがかかるからです!

そして生活費を切り詰めて浮いたお金を、また農業のために使いましょう。

そうすれば、

  • 来年以降の余裕ができる
  • 新しい機械設備の導入コストになる
  • 赤字のシーズンでも耐えられる資金を作る

ことで、どんどん自分の農業が良くなっていきますので、農業経営が軌道に乗りやすくなります。

その儲けは自分の実力?それとも相場?

金銭感覚や節約について1記事かけてしつこくいうのは、僕にも贅沢散財した苦い経験があるからです。(笑)

成金のイラスト

僕が農業を始めたての時に、キャベツの価格が爆上がりしてちょっと儲かった感覚になり、調子に乗って贅沢散財してしまったんです。

今思い返すと、これはめちゃくちゃ危険な金銭感覚です…!

なぜなら、儲かったのは相場の関係であって、自分の実力ではないから!

幸いにも、

「この金銭感覚はマズイ!散財しすぎだ!」

と気づくのが早くて、致命傷にはなりませんでした。

前に述べた通り、一度贅沢をしてしまえば、金銭感覚を戻すのに苦労しますからね。

それ以降キャベツの価格の大暴落を何度も経験しましたが、
金銭的に破綻しなかったのは贅沢散財のクセがなかったからだと思ってます。

その儲けは自分の実力?それとも相場?②

「お前も農家は儲からないとダメって言ってるじゃないか!」

「農業は安定しないんだから、儲かった時くらい好きにお金を使わせろ!」

たしかに目標に向かって農業で努力することが大事ですし、農業こそ利益を出さないといけないと僕も思っています。

しかし予定以上の利益が出た時は、「利益の中身」をきちんと分析しないといけません。

「その儲けは自分の実力ですか?それとも相場でたまたま良かっただけですか?」

と、損益計算書の数字を見て自分に問いかけてみてください。

データ分析のイラスト

たまたま一年だけ儲かるなんてことは、ぶっちゃけ農業では正直よくあることです。

目指すべきは、何年も何十年も農業で利益を出し続けることです!

就農初年度に簡単に利益が出たことに調子に乗ってしまう

農業技術や経営をよくする努力をせず、次のシーズンから苦戦する

農業を諦めて離農する

というパターンも、正直珍しくはないです。

本当に儲かっている農家は「儲かっている自慢」をしない

「そんなこと言っても、高級車に乗っている農家さんもいるだろ!?」

「節約節約って…夢がない!高級車に乗るのが目標なんだ!」

と思われるかもしれませんが…

昔から農業をしている先進農家さんと新規就農者では、経営基盤が違います。

それに節税対策で車を買っている場合もありますし、簡単にまねしていいことではないので注意が必要です。

それに儲かっている農家は、儲かっていることを自慢したりひけらかしたりしません。

儲かっているであろう成績優秀な先進農家さんの生活を見てみてください。

普通の生活レベルを維持していて、誰よりも謙虚に農業に励んでいるはずです。

理由を考察すると、

  • 目標がもっと上にあって、自慢することではないと思っている。
  • 作物転換などで、ライバルをむやみに増やすことはしない。
  • 田舎で「儲かっている自慢」をするメリットがない。

こんな感じだと思います。

‘‘ダニングクルーガー効果‘‘と呼ばれる先入観がまさにこれに当たるでしょう。

この効果を簡単に説明すると、

「できない人ほど自分のことを過大評価し、できる人ほど謙虚な傾向がある」

ということです。

自慢話をする人のイラスト(男性)

ダニングクルーガー効果については、こちらの外部サイトが詳しいので合わせてどうぞ。

一時の利益や現状に満足せずに、常に上を見据えて農業をしている人が先進農家と呼ばれるようになるわけです。

時には贅沢もしよう!

とはいえ、時にはご褒美として贅沢することも大事かなと思っています。

浪費だ節約だと切り詰めていっても、モチベーションが上がりませんしね。

自分の実力で利益が予想以上に出た時には、ご褒美としてちょっと贅沢するのもいいと思います。

それはつまり、

  • 相場に関係なく、
  • 計画通りの規模拡大をして、
  • 予想の範囲内の誤差の売上の伸びがあって利益が出せた時

です!

その時にはパーッと贅沢にお金を使うのもたまにはいいでしょう!

まとめ:使いどころを間違えない金銭感覚が大事!

今回は

「農業の成功はお金の使い方で決まる!?農業を軌道に乗せるために必要な、金銭感覚の話」

というテーマでした。

記事のまとめ

就農間もない頃は、節約した生活に努めよう!

儲かった時は、自分の実力かそれとも相場かを分析しよう!

贅沢は自分の実力で利益が出た時にしよう!

耳にタコができるくらい聞いていると思いますが、

農業を始めてもいきなりは儲かりませんし、覚悟はしていても何年も結果が出ないこともあります。

そして離農する理由は、やっぱりお金がほとんどです。

そのためには、お金の使い方を間違えては成功しません。

将来贅沢するために、まずは金銭感覚を正して農業を軌道に乗せましょう!

僕も節約、頑張りナス🍆!

最後まで読んでいただきありがとうございました。