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就農~農業経営を軌道に乗せる栽培戦略!作物を絞るメリットデメリット!

農業について
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農業経営を早く軌道に乗せる、戦略みたいなものはあるの?

農業を成功させるにはそれぞれの努力次第!…

と言ってしまえばそれまでですが、それでも結果が出やすい戦略はあります。

就農~農業経営を安定させるには、栽培戦略が必要です。

ということで今回は、

「農業経営を軌道に乗せる栽培戦略!作物を絞るメリットデメリット!」

というテーマで、今現在ナスしか栽培していない僕ナス男が解説します!

戦略・策略のイラスト(女性)

栽培品目を絞れ!

就農して間もない方に僕がおススメしている戦略は、栽培品目を絞る→作る作物の数を減らすことです。

つまり、経営用語で言う所の「選択と集中」です。

選択と集中とは、弱い分野から撤退して、強みのある分野に経営資源を割くことで成果を上げる方法のこと。

農業にもこの方法はズバリ応用できます!

僕が就農した当初栽培していた作物は、
米、スイカ、枝豆、キャベツ、白菜、ブロッコリー、切り干し大根
でした。
そして10年経った今栽培している作物は、
施設ナス
オンリーです!

栽培品目を絞る時は身内からは批判を受けましたが、この戦略がハマり売上や休みが増えました。

そんな作物を絞る過程で僕が経験した、作物を絞るメリットやデメリットも紹介します。

メリット①技術を習得しやすい

栽培品目絞ることのメリットの一つ目は、栽培技術を習得しやすいことです。

たくさんの作物を栽培するよりも、作物を絞って栽培する方がその作物の作業や考える時間も増えるので、技術の上達も早いです。

栽培技術は農業の基礎中の基礎、これがないと農業経営は成り立ちません。

安定出荷できる栽培技術は信頼につながり、農業経営を安定させます。

メリット②機械投資、規模拡大しやすい

メリットの2つ目は、機械投資や規模拡大がしやすいことです。

栽培品目を絞るとより専門的な機械設備投資ができるので、農地の拡大がしやすいです。

農地面積が大きくなれば機械の稼働時間も長くなり、より効率よく農業ができるでしょう。

トラクターのイラスト

特に新規就農者の場合、農地を増やしていく前提で計画を立てることが多いので、栽培作物を多くするよりは絞った方が、就農計画の達成がしやすいと思います。

小品目のメリット③パートさんを雇用しやすい

メリットの3つ目は、雇用がしやすいことです。

栽培品目がたくさんあると作業の数が増えるので、教える側も覚える側も時間がかかります。

勉強しすぎの子供のイラスト(男性)

作物を絞って覚える作業の数は少ない方が、パートさんの覚えも早いですし習熟も早いでしょう。

売上を増やしていくのに雇用を前提とした農業を考えるなら、栽培品目を絞った方がいいでしょう。

メリット④消費者に認知されやすい

4つ目のメリットは、消費者の方に認知されやすいことです。

○○といえば××農園!

という目玉作物があると、PRしやすいですし消費者に覚えてもらいやすいです。

「私たちが作りました」のフレーム(農家)

たくさんの作物を作っています!というよりかは、

多品目栽培を売りにしている農家もいますが、就農間もない農家はかけられる時間やお金も限られるので、まずは作物を絞って始めるのがいいと思います。

デメリット①リスク分散が出来ない

栽培品目を絞ることは、メリットばかりではありません。当然、デメリットもあります。

デメリットの1つ目は、リスク分散が出来ないことです。

農業はとにかく外的要因に売上が左右されやすい仕事。

  • 台風などの災害
  • 天候不順
  • 豊作による価格暴落
  • 地域全体で流行る病害虫

など、様々な要因で売上が安定しません。

もしもこの中のどれかの要因を受けて、自分の作物がダメージを受けた時。

複数の作物を栽培していれば、一つがダメでもそのほかの作物で売上をカバーできることもありますが、一つしか栽培していない場合は……

目も当てられないことにもなる場合もあります。

栽培品目を絞ることは、農業におけるリスク分散が十分にできていないというデメリットにもなるんです。

しかし栽培品目を絞っても、できる外的要因のリスク対策はあります。

  1. 価格が一定の契約栽培にする
  2. 販路を複数もつ
  3. 収入保険に入る

などが当てはまるでしょう。

栽培品目を絞る戦略を取る場合、これらは検討の余地が十分にあります。

ぜひ調べてみましょう。

デメリット②その作物しか詳しくなくなる

デメリットの2つ目は、他の作物に詳しくなくなることです。

百姓の由来は百の仕事をする人という意味らしいですが、栽培品目を絞ると百姓の本来の意味からは遠ざかります。

百姓というよりも、むしろ専門家やスペシャリストという方が適切かもしれません。

髪の毛の研究のイラスト

栽培品目を絞ることは、広く浅くではなく、狭く深くしていくこと。

人によって向き不向きが大きくあり、全員に当てはまる方法ではないんです。

百姓を目指すのか、スペシャリストを目指すのか。

本格的に農業経営の方向性を決める時に、自らに問いただしてください。

デメリット③固定費、減価償却費が大きくなる

デメリットの3つ目は、固定費が大きくなりがちなことです。

メリットの2つ目で紹介したように、規模拡大や機械投資がしやすいメリットがある反面、固定費は大きくなります。

固定費とは、規模や作物の出来に関わらず、毎年一定かかる費用のこと。農業では機械の減価償却費が代表的な固定費です。

たとえ台風で被害を受けたり売上が思うように伸びない年でも、固定費は減ることはありません。

固定費に圧迫されて赤字になることも十分あり得るので、計画は念には念を入れて立てないといけません。

そして意外に見落としがちなことは、機械設備投資は精神的プレッシャーも大きいということです。

ネガティブな人のイラスト

マイホームが建っちゃうような額の借金を抱えると、プレッシャーで日常が楽しめなくなるかもしれませんし、気が病んでしまう農家もいます。

今一度営農計画を見つめなおして、自分の目指す農業や機械設備投資に対する返済をイメージしてみてください。

*いきなり栽培品目を決めずに、まずは小さく試してみる

とはいえ、いきなり栽培品目を一つだけに絞るのは少々リスキーです。

  • 何が自分に向いているか
  • どんな作物が利益が出やすいか
  • その地域はどんな特性があるのか

やってみないと分からないことが多いですからね。

それに本格的に作物を絞って機械投資をしてからでは、コスト面でも精神面でもなかなか栽培品目を転換することは難しいです。

「○○を栽培する!」と決めている人以外は、研修している段階からまずは小さく試してみるのがいいでしょう。

まとめ

今回は、

「就農~農業経営を軌道に乗せる栽培戦略!作物を絞るメリットデメリット!」

を紹介しました。

記事の内容「栽培品目を絞るメリットデメリット」

メリット①栽培技術の習得が早い

メリット②規模拡大、機械設備投資がしやすい

メリット③雇用がしやすい

デメリット①リスク分散ができない

デメリット②その作物にしか詳しくなくなる

デメリット③固定費が大きくなる

*本格的に始める前にまずは小さく試してみるのが大事!

僕はまず就農して間もない方には栽培品目を絞ることをおススメしていますが、決して多品目の農家を否定しているわけではありません。

どんな栽培品目でも農業で生計を立てている農家を尊敬しています。

不器用な僕では多品目で売上を伸ばすことはできなかったですし、僕の性に合っていたのはナスのスペシャリストになることだったということ。

多品目を栽培している農家でも最初は作物を絞っていて、そこから消費者の要望を得て、栽培品目を増やしていったというケースもあります。

栽培品目を絞ることはあくまでも一例で、全員に当てはまるわけではないです。

それぞれの売上目標や人生観を明確にして、自分の農業を作っていってください。

将来設計をする人のイラスト(男性)

最後まで読んでいただきありがとうございました。