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直売所で野菜を売るデメリット~僕が直売所を辞めた理由~

農業について
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どうもナス男です。

ブラック企業を一年で辞めたのち、今は愛知県でナス農家をしています。

今回は

「直売所で野菜を売るデメリット」

について書いていきます。

前回は直売所のメリットについて紹介しました。

詳しくはこちら。合わせて見てください。

家庭菜園をされている方、これから就農される方、農業に興味のある方はぜひ読んでください!

デメリットは大きく3つ!早速紹介します。

1、結局価格競争になる

一つ目は、結局価格競争になることです。

自分の野菜の価格を自分で決められる。

これが直売所のメリット、なんですが…

仮に高級路線で売るにしても、べらぼうに高い価格をつけて売れるわけではありません。

やっぱり同じ野菜を売っている、周りの農家さんとの相場でだいたいの価格に落ち着いてくるわけです。

「それでも安い価格をつけなければ損はしないんじゃない?」

と思われるかもしれませんが、

原価や利益を考えていない農家さんが、べらぼうに安い価格で野菜を売っているのが問題なんです!

「原価無視の赤字でも売り切っちゃえ!」なんていうひどい生産者もいます。

いくら付加価値を付けて価格を高く設定しようとしても、やっぱり隣に安い野菜が並んでいたら、安い方を手に取る人が多いじゃないですか。

そうすると自分の野菜も安くせざるを得なくなり、結局価格競争に巻き込まれます!

自分で価格設定できるはずなのに…価格破壊が起きていることもあります。

偏見かもしれませんが、利益度外視の価格で売っている方は特に年配の方に多いように思います。

「趣味で野菜を作っているんだから、儲からなくていもいい!」

「売れれば楽しいから安くていい!」

みたいな感覚なんでしょうか。

農家のおじさん・ファーマーのイラスト

はっきり言って迷惑です!!!

うちのばあさんもそうなんですが、

  • 儲けてはいけない!
  • お金持ちは悪!
  • 農家は慎ましく生きなきゃいけない!

みたいな価値観を変えられない人はいます。

利益を追求することは悪いことでもなんでもなく、農業で生計を立てるための真っ当な理由です!

もちろん競合する農家さんとのある程度の競争は当然あるべきだとは思います。

価格競争のイラスト

ある程度の価格競争は覚悟しておかないといけないですし、競争に勝てるような高品質の野菜を作り続けないといけません。

切磋琢磨してよりいい野菜を適正な価格で売っていければ、産直全体にプラスになります。

2、売れ残ったら処分しないといけない

二つ目は、売れ残ったら処分しないといけないことです。

そりゃあ古い野菜が並んだままなのは、お店にとっても迷惑ですからね。

一日に店に来るお客さんの数は決まっているわけで、野菜を出せば出すだけ売れるというわけではないんです。

それにお店の客数はいろんな要因を受けて、多かったり少なかったりします。

  • 天気が悪い日には客足が鈍かったり、
  • 近くに大きなイベントがあればそっちにお客さんが流れたり、
  • だけど週末にはたくさんお客さんが来たり

同じ量を出荷しても、売れ残る日はあります。

そのあたりまで計算しようとしても、なかなか毎日完売させることは難しいと思います。

ファンの多い農家さんは毎回完売している農家さんも一部にはいますが、

いきなり完売するまで人気が出る農家さんはないので、地道に安定出荷を続けて認知してもらうしかないでしょう。

それに自分が苦労して作った野菜が売れ残っているのは気分が悪いです!!(笑)

売れ残れば基本的には自分で回収して処分しないといけないので、

利益にならないし、もったいないし、手間がかかるし…

面倒なんですよね。

だるい人のイラスト(男性)

手数料は意外と高い

3つ目は、産直の手数料は意外と高いことです。

「JAだと手数料でかなりとられるじゃん!?自分で価格を出荷すればもうかるじゃん!?」

確かにその通り。

僕の地域のJAだと、出荷手数料だけで20%を超えます。

飛んで行くお金のイラスト(円)

100円の野菜を売ったら、利益は80円以下になり、

100万円の売上から、20万円引かれて振り込まれるのは80万円以下です。

ここから経費を引いて利益は…

JAが嫌いな人が多い理由の一つが、この手数料の高さです。

野菜の無人販売所のイラスト

じゃあ直売所は手数料が安いのかというと…

僕の地域の産直では18%前後の販売手数料がかかります。

…あれ?意外に安くないですよね。

JAに出荷するのと比べたら安いですが、

  • 直売所用に袋詰めする手間、
  • トラックに乗って出荷に行く時間、
  • ガソリン代、労力など

を考慮に入れたらお得感はなくなります。

その時間を栽培管理に使えばいいじゃんと考える農家が多いです。

いくつかの産直を回る農家さんなら、その移動時間もばかにならないですからね…

論外:我が物顔で産直を利用する生産者がいる

そして、これは論外ですが…

とにかく自分の野菜が売れないと気にいらなくて、我が物顔で産直を利用している人は残念ながら存在します。

  • バックヤードで陰口を叩いていたり、
  • 後で入ってきた農家さんにやっかみを言ったり、
  • そういう人を店長も注意できずに余計に助長してしまっていたり、
いじめをする人のイラスト(女の子)

正当な競争ができることが産直のメリットのはずなのに…

真っ当な価格でルールに沿って売っているのに、それでも文句を言ってくるヤツはとんでもなく迷惑です!

売れないのは、その人の栽培や品質に問題があって、実力不足なだけ!

もちろん全ての産直にこういう面倒くさい人がいるわけではないですが、僕の地域では少なくても一つありました。

そういう人とは関わらない方が精神的にもいいので、無理に産直にこだわらなくてもいいのかなと思います。

まとめ:僕は直売所を辞めました。

今回は「産直のデメリット」を、農家の僕が感じたことを紹介しました。

産直のデメリット3つ

結局価格競争になる

売れ残ると処分しないといけない

手数料は意外と高い

論外…生産者の中で派閥が存在する

ちなみに僕も直売所で昔キャベツや枝豆を売っていたこともありましたが、今回紹介した理由から、直売所を辞めてJA一本にしました。

直売所を否定しているわけではないです。

僕には向いていなかった。ただそれだけです。

挫折のイラスト(棒人間)

いろいろな経験もできましたし、後悔はしてません。

ただしこっちも商売です。

農業はボランティアではなくビジネスなので、当然利益がどれだけ出るかは大事です。

そして自分の経営に合う出荷先を考えるきっかけになったら嬉しいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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