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野菜のブランド化は必要?結論:差別化しなくても勝負できる!

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「JAや市場出荷では儲からないと聞くよ!」

「やっぱり、ブランド野菜を作って個人で売る時代じゃないの?」

このような意見を、農業を志す人から受けることがあります。

○○農園のブランド野菜という看板で売り出した方が利益が残りやすいというのは、確かに一理あるのですが、

そのブランドを作る前段階で、ブランドより重要なことがあります。

それが今回の記事のタイトルである、

「野菜のブランド化は必要?結論:差別化しなくても勝負できる!」

という結論です。

農業に興味がある方は、ぜひ読んでください。

他の農家との差別化は必要か?

とあるアパレル関係の社長から、以前こんなことを言われました。

「もっとこだわったオリジナルの野菜で、自分の看板つけて売らないと!」

「みんなと一緒の野菜、作り方でいいの!?ブランド化して勝負しようよ!」

要するに、

「他との差別化をして、付加価値のついたオリジナルの商品を売るべき!」

ということなんだと思います。

他と差別化できなければ、ビジネスではその他大勢と一緒。

選ばれる明確な理由がないと淘汰されるのが常識で、ビジネスでは当たり前の戦略です。
そのアパレル社長からすれば、個性のない野菜や出荷方法が異様に見えるんでしょう。

JA出荷には品質基準があり、それを満たしていれば出荷できますので、

他の農家と歩調を合わせて、同じように栽培してJAに出荷している農業は商売として成り立つのか不思議なんだと思います。

これに対しての私の答えを言うと……

みんなと同じように野菜を作って市場やJAに出荷しても勝負になります!!!

ブランドより大事な安定出荷

以前に「安定出荷こそブランドになる」という記事を書かせていただきました。

詳しくはこちらの記事で。

野菜のブランド価値を決めるのは、味でもマーケティングでもなく、

まず第一に安定出荷なんです!!!

安定出荷とは、毎回同じ品質や決められた量を確実に出荷することです。

これが農業ではとても難しい!

なぜなら工業製品でなく自然が相手の仕事なので、いい時もあれば悪い時もあるから!

野球でも、Max160㌔が投げれる投手は当然すごいんですが、調子が悪いとコントロールが定まらずに自滅していく、
それではなかなか試合では起用しにくいですよね。

Maxがすごい人より、アベレージが高い人の方が信頼を得やすいのは同じでしょう。

安定出荷ができない農家さんは、やっぱり信頼が得られにくいです。

例えばあなたがレストランのオーナーだったとします。

○○農園の野菜が評判がよく、契約をしたいけど、

「今日は調子がいいから100個出荷、だけど明日は30個しか出せない。」

と言われたら困りますよね?

毎日営業しているレストランからしてみれば、毎日決められた量しかいらないわけですから。

どんなにおいしくても品質が良くても、安定出荷ができないと直売所でもスーパーでも認知されません。

つまりブランド化できないんです。

JAや市場出荷は安定出荷ができる

以上の理由から、個人で安定出荷をするのは簡単ではありません

毎回決められた量を確実に出荷するとなると、予備の畑も必要でしょう。

だから、大体の農家さんはJAの部会に入ります。

部会に入って仲間で出荷することで、自分が調子が悪い時でも安定した量を毎回確保できます

高いレベルでの安定出荷が信頼を生んで、それがブランドイメージになって認知されていくんです。

まとめ:JA出荷でも農業は成り立つ

今回は、

「野菜のブランド化は必要?結論:差別化しなくても勝負できる!」

というテーマで書きました。

野菜のブランド化は必要?

①他の農家との差別化は必要か

②ブランド化よりも重要な安定出荷

③JAや市場は仲間で安定出荷ができる

僕も農業を始めたばかりのころは、農園のブランド化に憧れていました。

めちゃめちゃ個性的でとがった栽培をして、みんなに認められたいと思ってました。

自分の名前を付けて看板立てて、HPも作って売るのがカッコよく見えるんですよね。

「私たちが作りました」のフレーム(農家)

だけど今はJA一本でナスを出荷しています。

個性がある野菜ではないかもしれないけど、その分出荷量と安定出荷にとことんこだわっています。

まずはJAに出荷する、でも全然オッケーなんです!

知らないと損をする!農家が教えるJA出荷のメリット | 農業生き残りブログ (otikoborenouka.com)

もちろん地域や作物によっては、個人で売らないと利益が出ないというケースもあります。

ただ、JAの部会に所属しながらで栽培技術をつけることを最優先にして、

さらにそこから個人の販路開拓を目指すのもいいでしょう。

この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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