「物流2024年問題」って、皆さんご存じですか?
運送業界の働き方改革のようなもので、運賃の値上げや配達日数増加するかも?と言われており、これから農業にも影響が出そうです。
物流コストの増加について、農家もどう対策を取るべきか。今から考案しておくのも遅くはないはず。
ということで今回は、
「物流2024年問題は農家に影響?物流コスト増加にどう対応するか。」
をテーマに、農家の私ナス男が考察します。
物流2024年問題とは
まず「物流2024年問題」って何かというと、簡単に言えば、2024年4月から始まったトラックドライバーの方の労働時間改正です。
詳しくはこちらをどうぞ。001620626.pdf (mlit.go.jp)
農家や消費者への影響は具体的な影響はこれから出てくるでしょうが、
①輸送のコストアップ
北海道や沖縄、離島からだと特に値上がりするとされている
②配達日数の増加
今まで翌日に届いていた野菜は2日、3日かかるようになると言われている。
③農業資材全般の値上がり
全ての農業の資材は物流で送られてくるから
④作物の値上がり
今までの価格ではスーパーに並ばなくなる?
上記のような物流コストアップは、ほぼ確実だと思われます。
ドライバーの方、いつも大変お世話になっております!
この物流2024年問題について、X(旧Twitter)で物流2024年問題に対する農家の対応を投稿したところ、たくさんの意見や投票をいただきました。
どの意見もすごく参考になりました!ありがとうございます!
これらのアンケート結果や意見をふまえて、農家ができうる対策を思案していきます。
個別販路、直販メインの農家の対策
長距離近距離に関係なく、少量を個人で出荷している農家にとっては、物流2024年問題は少なくない影響が出るでしょう。
ECサイトで遠くの消費者に直接作物を届けているという農家は、特に痛いコストアップになりそうです。
個人農家でできる対策をXや周りの農家に聞いたところ、
- 出荷調整の工夫改善(内部の努力)
- 消費者の距離に応じた価格設定や対応
- その分値上げする
などの対策が聞かれました。
メール便での配送や、クール便の配達範囲を決めるなど、直販している農家ならではの工夫は勉強になりました!
鮮度も気にかけないといけないので、対応に苦慮しそうですね……
JAや市場出荷の農家の対策
長距離ドライバーの働き方の改善となれば、JAや市場出荷の野菜の運送にも当然影響は出るでしょう。
遠くの年への輸送にはよりコストが上がり配達日数が増えれば、取引市場や業者が変わることもあるかもしれませんね。
すでに4月から運賃の値上げを決めているJAもあるとか。
JA市場出荷農家の個人が出来得る対策としては、
- 予定出荷量を正確に出す
- 今まで通り品質のいい野菜をなるべくたくさん出荷する
でしょうか。
トマト農家の友達は、「トラックの台数を正確に決めたいから、予定出荷量をより正確に申告」するようにJAから言われたそうです。
少しでも物流の効率化するために、JA市場出荷だとしても、できる努力はすべきですね。
ナス男の物流コスト対策
じゃあこれらを踏まえて、私はどのように対策をするか。
ずばり、特に変わらずにJA出荷する、です!!!
品質のいい野菜をたくさん出して、予定出荷量をより正確に伝える、この2点はもちろんやるつもりですが……
他の経費も年々値上がりしてきており、以前から少しでも製造原価を安くできないかは考えてきているからです。
最低賃金や肥料、苗なども毎年値上がりしてるので、輸送コストだけ特別に注意しないといけないわけではないです。
いかに製造原価を安く抑えるかをもっと考える、それがJA出荷の私ができる有効な対策です。
「物流コストが増えるから個別の販路も少しずつ増やそう。」
という意見もあるかと思いますが、今は考えていません。詳しくはこちらの記事で。
それぞれの農家がそれぞれの対策をして、物流2024年問題をのりこえないといけませんね。
まとめ
今回は、
「物流2024年問題は農家に影響?物流コスト増加にどう対応するか。」
について書きました。
「うちではこういうことをして、運賃値上げに対応してるよ!」
という意見をお持ちの農家の方、ぜひ教えてください!
この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。