スポンサーリンク

農作業を言語化するメリット!「小さくて強い農業をつくる」ために必要な言語化力!

農業について
スポンサーリンク

「気力体力が必要なのは分かるけど…言語化力は農業に必要?」

「ビジネスなら言語化は大事だというけど、農業は肉体労働だからそこまで重要じゃないでしょ!」

と思われるかもしれませんが、農業でもやっぱり超重要です!

その理由が今回紹介する本にあります。

ということで今回は、

「小さくて強い農業をつくる」

という本を、農家の僕ナス男が紹介します!

これから就農される方や農業に興味のある方は参考になる本です。

ぜひ読んでみてください!

小さくて強い農業をつくる

この本の著者の久松達央さんは、茨城県の有名な有機栽培農家さんです。

旬を外れた野菜は作らずに年間100種類以上の野菜を栽培し、お客さんに直接届ける販売をされています。

野菜農家のイラスト(農業)

また、メディアや講演などでも活躍されています。

気になった方は、ぜひHPも覗いてみてください!

久松農園オフィシャルサイト | 農園案内 (hisamatsufarm.com)

久松さんはこの本で、

「高度な栽培技術がなくても農業はできる!」

と言い切っていますが、その根拠が「農作業の言語化」にあります。

本書で書かれている言語化のメリットを3つ紹介します!

言語化のメリット①応用が利くようになる

言語化のメリット一つ目は、応用が利くようになるということです。

久松農園さんでは一日の作業指示書を予習してから仕事に臨み、一日の終わりにはその日の作業日誌を書くことになっているそうです!

これは…想像しただけで、頭も体も相当疲れそうですね。

  1. 作業指示書の予習で仮の言葉で定義し、
  2. その日の仕事で実践し、
  3. 作業日誌で結果をフィードバックする

この農作業の言語化を自分の中で何度も繰り返すうちに、法則性が見つけることができ、

そして法則性が見つけられていれば、未知の状況でも推定応用ができるようになると久松さんは主張します。

農業なんて毎年違う気象条件や環境なので、常に未知の状況です。

そんな毎年未知の状況の中でも突破口や道筋が立てられないと、安定した栽培をすることはできません。

農業の現場で生きる応用力を身に着けるには、言語化力は必要不可欠な力です。

言語化のメリット②人に伝える時に力を発揮する

言語化のメリット2つ目は、人に伝える時にこそ力を発揮するということです。

久松農園さんでは、作業マニュアルはなるべく初心者が作成するようになっているそうです。

取扱説明書のイラスト

慣れている方がマニュアルを作成すると、言わなくても分かる細かい当たり前のことが言葉になっておらず、行動が抜けてしまうからだと言います。

例えば、

「畝は真っすぐ平らに整地しておく」

という農業では当たり前のことでも、マニュアルに書かれていないと初心者は正しく畝は作れません。

畑・田んぼを耕す人のイラスト

このように初心者に農作業を教える時、自分の言葉をそのまま人に渡せるわけではありません。

自分の感覚ではなく、初心者が見ても分かるような言葉で説明しないといけないですからね。

初心者の目線で見た「簡単で平素なマニュアルこそ、使えるマニュアル」だと本書にも書かれています。

仕事の内容をマニュアルにする=言語化していくことで、久松農園さんの新人は他の新規就農者と比較しても作業をより早く正確に覚えることができているそうです。

言語化のメリット③人の能力に頼らない仕事の仕組みができる

言語化のメリット3つ目は、人の能力に頼らない仕事の仕組みができるということです。

農作業を誰にでも分かりやすく言語化ができていれば、次の人にも仕事のバトンタッチがしやすくなるのは想像できますよね。

例えば作物に病気が出たとしても、

原因と対策を言語化できていれば、個人の能力のせいではなくマニュアルの修正に焦点を当てることができるでしょう。

双眼鏡を覗く人のイラスト(男性)

「気を付けろ!気合いで乗り切れ!」

根性論を人に押し付けず、マニュアルを書き換えていけばいいので、より効率よく多くの面積をこなすことができるようになります。

ブラック企業のイラスト(男性)

無農薬多品目栽培は一人当たり1haが耕作できる限界と言われている中で、久松農園さんは1人当たり1,4haもの面積をこなすことができるそうです。

就農希望の初心者を育てながら40aも多くこなせるのは、まさに常識外ですよ!

まとめ:強い農業をつくる!

今回は

「小さくて強い農業をつくる」

を紹介しました。

記事のまとめ

言語化のメリット3つ

①応用が利くようになる

②人に伝える時に力を発揮する

③人の能力に頼らない仕組みができる

小さい規模でも大きい規模でも、強い農業を目指すには言語化力は必要不可欠です。

言語化力をつけるために、農業初心者の方はまずは農業日誌をつけることをおススメします。

農業日誌に関しての記事はこちらを読んでください!

本書の内容全てをこの記事で紹介することはできないので、少しでも興味を持ったらぜひ手に取って見てください!

小さくて強い農業をつくる (就職しないで生きるには21) | 久松達央 |本 | 通販 | Amazon

久松達央さんはこの本の他にも「キレイゴト抜きの農業論」という本も書かれています。

こちらもこれから就農される方にはおススメですので、ぜひ読んで見てください!

「キレイゴトぬきの農業論」から学ぶ、農業を成功させるコツ | 就農成り上がりブログ (otikoborenouka.com)

最後まで読んでいただきありがとうございました。