農業売上を必ず激減させる失敗原因があるとすれば……これだ!
ということで今回は、
「僕が今シーズンの農業売上を激減させてしまった、本当の原因」
というテーマで、今シーズン売上を約100万円落としてしまった僕ナス男が戒めを込めて解説します!
これから就農される方や、農業に興味のある方はぜひ読んでください!
ちなみに今回の記事は、前回の「今シーズン僕が農業売上を激減させてしまった理由を省察しました。」の続きの記事です。
まずはこちらの記事から読んでください!
売上激減の本当の原因①勉強を怠った
売上を激減させてしまった本当の原因の1つ目は、勉強を怠ったことです。
全く勉強をしなかったわけではないですが、勉強代(事務教育費)とその時間をケチろうとしてしまったことが、原因の一つです。
勉強代や時間が少なくても勉強した内容をアウトプットできていたり、その時間で他の作業などをしていれば特に問題はないのですが……
僕はその浮いた時間とお金でスマホをいじってました(笑)
そりゃ、罰が当たりますわ。
また、先輩農家の圃場見学や相談も減っていたと思います。
コロナ禍だったという事情もありますが、やはり自分の栽培状況をを客観視したり考えたりする機会が減っていました。
栽培技術が安定してきたのも圃場見学や相談をたくさんしたおかげだと感じているので、その機会が減ったのと売上が減ったのはやはり必然なんだと痛感しました。
「農業は一生勉強だ!毎年1年生のようなものだ!」
という記事も書いていましたが、それを実行できてなくて恥ずかしい限りです。
穴があったら…入りたい!(〇獄さん風)
売上激減の本当の原因②成功を過信しすぎた
失敗の本当の原因の2つ目は、試験区を設けずに成功を過信しすぎたことです。
- 作業の単純化
- 労働力を減らす
- パートさんの削減
今シーズン行ったこれらの政策が、大失敗するとはあまり考えていませんでした。
農業で今までの栽培と違うことを試すときは、「試験区」を設けて比較するのが通常です。
試験区の成果を見極めるため、そして失敗した時の被害を最小限に留めるためというのが理由です。
自分の実力を見誤って成功を過信してしまったのには、いくつか要因があります。
- 前年の売上と利益が少し良かったこと
- 反収が安定してきて、周りの農家から少し認められるようになったこと
- 5年間でナス栽培のことが分かった気になっていたこと
などです。
やっぱり、自信過剰になるといいことないですね。
来シーズンは面積が倍になるので、調子に乗っていたらあっという間につぶれてしまう!
常に高い目標を持って、奢らずにやっていこうと思いました。
売上激減の本当の原因③最悪のケースを想定できていなかった
3つ目は、最悪のケースを想定できてなかったことです。
特に3月。収穫のピークに灰色カビの多発が重なってしまった時。
元々春の気候に近づくこの時期は、灰色カビが出やすい時期でさらに収穫も忙しくなる時期でもあり、最大限の注意をしなければいけない時期です。
収穫も灰色カビ対策も手が回らなくて売上を激減させてしまう、というのはナス農家にとっては十分に考えられうるケースなんです。
しかし運よく今までの5年間はうまく回っていたので、最悪のケースに対する警戒心がほぼありませんでした。
実際は今シーズン試した政策がが全てこけて、自分史上ないくらいのひどい状態になった時に、パニックになってしまいました。
灰色カビ病が長引き、収穫も遅れて、全ての対策が後手後手になってしまいました。
収穫のピークである3月を逃したら挽回するのは難しいので、気持ちが折れてしまいハウスに行くのも憂鬱でしたね。
今回高い勉強代にはなってしまいましたが、こういう最悪のケースを経験できたことを来シーズン以降活かしていかなければ!
まとめ:
今回は、
「僕が今シーズンの農業売上を激減させてしまった、本当の原因」
というテーマで書きました。
今回の売上激減の原因を一言で表すと、人間力が足りなかったということに尽きますね!
僕の周りの成功している農家は、やはり常に学び続けていますし成長しています。
弱小農家の僕ごときが手を抜いて生き残れる仕事ではないと、改めて農業の厳しさを痛感したシーズンでした。
この記事を反省しながら書いていた最中に、スラムダンクの著者の井上雄彦先生の名言が浮かんできましたので紹介します。
いい漫画を描きたかったら、自分が成長するしかない
スラムダンク著者井上雄彦先生
農家にもずばり当てはまりますね。
いい農業をしたかったら、自分が成長するしかない!
今シーズンの失敗を成長の糧にして、来シーズン巻き返します!
最後まで読んでいただきありがとうございました。